夢日記 No.11

 彼氏に家まで迎えに来てもらって夜間帯のバイトに一緒に行った帰り、少し残業をしていたら私の家に着いたのがAM2:30になってしまった。
 彼の本業は職人。明日は朝7時に群馬の高崎に集合らしい。私の家から彼の家まで車で30分、彼の家から高崎までは3時間かかる。これはまずい。
 彼氏が一度家に帰って仮眠してから行くというので、私はせっかく送ってもらったが降りずに着いて行くことにした。彼が寝坊でもしたら大変だ。
 彼は家に戻ると、作業着に着替えて車に乗り込んできた。
 現場までの経路にあるショッピングモールに立ち寄った。ロータリーのようなところに車を停車させるとサーティーワンのお姉さんがアイスを売りにきた。彼が3段のアイスを買って私に手渡す。半分に分けたいというとお姉さんはコーンをもう一つくれた。バニラとストロベリーとチョコレート、非常にベーシックなフレーバーだ。こういうところで私たちの好みは合わない。だから自分の分だけ選ぶよういつも言っているのに。
 彼は更にお好み焼きを買った。偶然にも私はお好み焼きを持参していたので、車で食べようかと思ったが、すぐそばにガラス張りのフードコートがあるのが見えた。「あそこに行こうよ、車も見えるし、怒られたらすぐに移動できる。」随分勝手な発言をして下を見ると、元からあったのか今できたのか、駐車線があるのがみえた。なんだ、ここは駐車スペースだったのか。それに気づくと同時に「思いやりゾーン」の看板が目に飛び込んできた。車椅子マークこそないものの、それに準ずるスペースに停めてしまったようだ。車を移動しなければ。声をかけようと彼の方を見ると運転席で眠りこけている。「起きて!動かさなきゃ!」「うーん」唸りながら反対側を向いた彼は全く起きる気配がない。「起きて!」ふと嫌な予感がして言葉を付け足した。「っていうか時間大丈夫?9時に高崎だっけ?」「7時」
時計を見る。針は6時を指していた。「えっ、間に合わないじゃん!」現場までここから2時間はかかる。焦る私をよそに「うん」彼は真顔で頷いた。「元々無理なスケジュールなんだよ」そう言って目を瞑る。仕事熱心で時間にシビアな彼らしくない。どうしてしまったのだろうと呆気に取られて彼の体を揺さぶった。「起きて!!!」そう叫んだところでどこからかBEGINの「ハイサイカリフォルニア」が流れてきた。

 起きた。枕元を弄り、音の出所を見つける。昨晩スマホでセットしたアラームだ。いつ聞いてもいい曲。暫くアラームを止めずに指を鳴らしリズムを取りながら鼻歌を歌っていたが、私の部屋には可愛いハムスターがいることを思い出し、慌てて携帯を布団の中に突っ込む。ちょうど良い音量で耳にメロディが流れ込んでくる。ハムさんごめんね。
深呼吸してアラームをとめる。10時。
LINEを開くと6時に彼氏からおはようと連絡が来ていた。間に合ったようだ。

 ここのところ本当に現実と夢との融合が著しい。
2人でバイトに行って2:30に私の家に着いたこと、明日朝7時に現場に集合しなければいけないと聞いたこと、これは昨晩現実にあった出来事だ。
眠りについているのに、眠らず1日が続いている感覚。

 しかし、朝方トイレに起きなかったのも寝覚めがよかったのも久々だ。最も、いつもトイレに起きるくらいの時間に眠りにつき、焦りと共に目覚めたのだから当然といえるかもしれないが。

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