柔らかな棘
初めに謝っておきたい。
これはあくまで主観なので、気分を害する方がいらっしゃったら申し訳ない。
自分の精神状態に依るのだろうけれど、私がポケモントレーナーだったら、トゲピーの鳴き声にどうしようもなくイラついてしまう時があるだろうなと、最近気づいてしまった。
ご存知の方も多いかと思うが、ポケットモンスターという、もはや日本が世界に誇るコンテンツに登場する、化け物の1種族である。(英語圏では『Pokémon』ポキモンと呼ばれている。余談ではあるが英語版の主題歌をマネて「♪ガチャポキーモン、ポキモンッ!」としつこく言いまくっていたら、周囲から次第に昆虫の腹部を見るような目で見られるようになっていった。)
このトゲピーの鳴き声がまた有名なのだが、全く知らないという方の為に動画も貼っておくので、是非とも確認して頂きたい。
なんというか、妙に煽りめいたものを感じてしまわないだろうか。
「プ」の半濁音が小馬鹿にされている気になるのだろうか
「リィィィィ」のちょっと巻き舌な感じが、声の高いヤンキーに胸倉を掴まれているような気にさせるのだろうか
そもそも枕詞が「チョキ」という違和感に対し、矯正グーパンチ!!という気持ちになるのだろうか
可愛いと思う気持ちは勿論分かる。
なんだったら、何をモチーフとしたのか分からない(個人的には無精卵が抱く生への執着を具現化したモノではないかとにらんでいる)にもかかわらず、ここまで愛らしく、母性をくすぐり、かのtop of Pokémon「ピカチュー」先輩と肩を並べていた時期もあるほどなのだから。
しかし、その可愛らしさが、鳴き声に対する苛立ちを更に加速させているのだ。
そこには、恐らく彼(彼女)自身の「自分は可愛い」という"自覚"と、「ほら可愛がりなさいよ」という"甘え"のようなものが倍音のように薄っすらと鳴っている気がするのである。
何を言っているか分からなくなってきたので今日はこのあたりで。
チョッギッ、プルリリィィィィィィイ
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