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【ボカロで学ぶ】ドラムってどんな音? ~スネア編~


はじめに


こんにちは。

これまでいろんなnoteにてドラム中心の話をしている私ですが、かねてよりずっと思っていたことがあります。
それは、「そもそも”スネア”とか”バスドラ”とか伝わってないかも・・・」ってこと!ドラムに親しんでない人からしたら、「ここのスネアが~」とか言われても「いやどこだよ」となってるのかなーと・・・。
”スネア””バスドラ”といった名称とか”ドラムセット”で検索すればどんな見た目のやつなのか、そして演奏動画を見ればどんな音が鳴ってるかはわかりますが、やはり自分で解説記事を書いた方が私のnote内で完結できて良いかなと思って、書くことにしました。
ドラムとか1ミリもわからないって人でもわかるように意識して書きますので、興味のある方はぜひ読み進めていただければ!
(もしここがわからないよって部分があったら、ぜひ教えてください。)

今回はドラムの中でも私が特に言及している(ような気がする)、スネアについてお話ししていこうと思います。



※注意※

・この記事は「ドラムが楽器だということしか知らない」くらいの人に向けて書いたものです。有識者からしたら当然の内容しか書かれていないかもしれません。

・初学者向けですので、スネアの全てについて詳らかに説明しているわけではありません。長くなるとだれちゃって読む気が失せてしまうかもしれないので、私が最低限必要かなと思う部分に留めています。

・記事タイトルの通り、基本的にボカロ曲を参照して説明します。単純に私がボカロ好きだからです。

・解説のためにiPhoneの標準アプリである「Garageband」のドラムの音を使用しています。iOSユーザーの方は参考のために自分でも起動して鳴らしてみると、わかりやすいと思います。

以上、注意事項でした!
では気を取り直して・・・



スネアってどんな見た目?


その前に、まずドラムセットを見てみましょう。

これがドラムセットちゃんです。
そして、今回の主役であるスネアが・・・

こいつ!
さらにも~っと拡大してみましょう!

本日の主役

これ!!!!
今回はこやつの話をしていきます。



スネアってどんな音?

正式名称は「スネアドラム」。略してスネアです。
さっそく音を確認します!iPhone標準アプリであるGaregebandで聴いてみましょう。

Garagebandには、スネアについて3種類の音が収録されています。

一つひとつ順番に説明していきますが、今回はこれをベースに話していこうと思います。


①普通の音

身も蓋もない見出しですが、そのまま普通に叩いた時の音です。上の3種類の中で最初に叩いていた音ですね!
ドラムのリズムを口頭で表現する時に、よく”ドッタンドドタン”みたいな言い方をするのを聞いたことがあるかもしれません。それで言うところの「タン」の部分、それがスネアの音になります。

実際に曲中ではどんな感じで使われてるか、例を挙げてみましょう。

この曲の冒頭のドラム部分だけを抽出してみます。

はい、ここで先ほど貼った3種類のスネアの音のうち一番最初の音を聴き直してみてください。抽出したドラム部分ではこれとまったく同じ音を使っています。どこかわかるかな?
この部分だと口頭で表すなら”ドドタン、ドタン”ですかね?このうち「タン」の部分がスネアの音になります!
(「ドド」と「ド」の音が何なのかという話は、またいずれ・・・。)

スネアについて、ざっくり音のイメージはついたでしょうか?
では次の種類の音にいってみましょう!



②オープンリムショット

さて、なにやら技名じみた名前が出てきました。これは叩き方の名称です。

3種類の音のやつ、同じものをもう一回貼っておきました。
このうち2つ目の音になります。

詳しく説明すると、スネアの打面(実際に叩く白い面のところ)と縁の両方を叩いた時の音です。

上の円が打面、下の円が縁

これを「オープンリムショット」と言います。「リムショット」と言ってもおよそ伝わります。

先ほど鳴らした普通の音と何が違うのかと言うと、まず単純に音量が大きくなります。あと高い音が聴こえるようになります。
ドラムの強打・・・とは正確には違うのですが(強打は通常の叩き方を強めに叩いているだけなので)、打ち込み曲においてはおよそ強打みたいなものとして扱われていると言ってよいでしょう。

違いがわかりやすいように、普通に叩いた時のフレーズとまったく同じところで抽出します。

普通に叩いた時と比べると、攻撃力が上がったというか、うるさくなりましたね。これがオープンリムショットによる違いです。

ちなみに今回比較として引用させていただいたラグトレインの冒頭部分ですが、おそらくオープンリムショットではなく①の普通の叩き方による音だと思います。そしてそれ以外のほとんどの部分ではオープンリムショットになってますね。気になる方はぜひそれぞれ聴いてみてください。



③クローズドリムショット

オープンリムショットがあれば、その逆もあるというわけです。逆というほどではありませんが・・・w
こちらもまずは聴いてみましょう。

さっきから貼ってるシリーズです。今回は最後の、3つ目に鳴ってる音!

これは打面に手をおいて縁だけを叩いた時の音です。打面は叩いていません。

赤丸の部分をスティックで叩きます

これが「クローズドリムショット」。「クローズリム」と言えば通じます。

音の違いについてはこちらは明確ですね。「カッ」という高くて短い音が鳴っています。
使う局面としては、スネアを普通に叩くとうるさいなって時や、静かでオシャレな感じにしたい時などに活用される傾向にあります。

クローズリムが使われるボカロ曲で有名なのだとこのへん。

2:33~2:38あたり

ドラム抽出すると、こう。


もうひとつ例を挙げましょう。

0:21~0:43あたり

こちらもドラム抽出すると、こうなります。

クローズドリムショットの項の最初に貼ったやつの3つ目の音、あれと同じ音が鳴ってる部分を探してください!見つかるでしょうか?
このように、曲構成を考えた時に静かな展開になりやすいAメロやCメロで使われることが多い音です。


こちらは余談ですが、サビ前のアクセントとして用いられる場合もあります。
こちらはわかりやすいので抽出しなくても聴こえるのではないかと。探してみましょう!ヒントは1サビ直前です!


オープンリムショットとクローズドリムショットについては、こちらの動画を見るとよりわかりやすいかもしれないです。どう叩くのかが見てわかるからね!



まとめ

ここまでスネアの音の種類とかについてざっくり書いてみました。伝わったでしょうか??

曲の話をする上で触れる際には、通常の叩き方とオープンリムショットはどちらも「スネア」として触れることが多いです。特に打ち込みだとリムショットなのかそうでないのかの判別ってかなり難しいので・・・w
逆にクローズドリムショットの場合は音がわかりやすいので、スネアとは言わずクローズリムと言って触れることが多いですね。個人的にはですが!

そんな感じで、スネアを使って出せる基本的な音はざっくりこの3種類だよって話でした!
もし「もっといろんな音出せるだろ!スナッピーない時の音とか!」と思った方がいたら、スネア有識者です。
ここで書いているのはあくまでスネアって何?という方をターゲットとしたものなので、基本的な音のみを話しています!気になる方はスネアについて調べてみたり、スネアの試奏動画やそれが貼られているサイトなどを見てみると、もっといろんなことを知れると思います!

そんなわけで、もし「ここがわからなかった」とか「この説明したほうがいいと思う」とか、もしくは「こんな解説がほしい」などの言いたいことがありましたら、ぜひコメントで教えてください!
直せそうなところがあったら都度追記していこうと思います!





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