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【読書】【公認心理師】「学校でフル活用する認知行動療法」を読んで

今日は読了した本の紹介です。「学校でフル活用する認知行動療法」と言う本で、神村栄一先生が書かれた本になります。
前回に引き続き、少し専門的な本になりますが、前回のものと違ってかなり読みやすく、専門用語もほとんどない日常生活での言葉で書かれているので、すんなりと頭に入ってきます。

この本はタイトルの通り、学校で認知行動療法を使うとどんな感じになるのか、と言う視点で書かれています。具体的には、教育相談の場面であったり、保健室での相談の場面であったり、学校現場での相談を知っている方であればすごくイメージしやすいのではないでしょうか。
認知行動療法を活用する、と聞くと少し固いイメージを持たれるかもしれません。特定の技法に則った進め方があって、それを学校の中に当てはめていく、みたいなイメージですが、この本で書かれている内容は全くそんなことはありません。
認知行動療法という大きな枠組みはありますが、学校現場の中で自然と取り入れて、織り交ぜていくにはどういう視点を持っていればいいのか、どういう関わりができれば自然と認知行動療法を活用しているとなるのか、そんな感じに書かれています。ですので、読み進めていくと、「なるほど、こんな視点を持っていれば相談が進展しやすいのか」と気づきながら読んでいくことができると思います。

また、本の内容とは少し違う話になりますが、神村先生の喋り方がそのまま文章になったような感じで、実際に何度か神村先生の話を聞いたことのあるわたしにとっては、文章を読んでいると神村先生の音声がそのまま再生されて聞こえてきたように感じました。そう言ったところも読みやすさの一因になっているのかなぁとも思いました。

ページ数や内容的にもすぐに読める書籍だと思うので、学校で認知行動療法を使うってどうするんだろうと気になった方は、ぜひ読んでみてください。わたしは2時間ほどで読み終わりました。

書籍:
神村栄一 (2014). 学校でフル活用する認知行動療法 遠見書房

自分にできることが何かを模索しながら、とりあえずできること、発信できることから始めようと思います。少しでもリアクション頂ければ励みになりますので、よろしくお願いいたします。