見出し画像

SLC(Student-Led Conference)とは。IB PYP

先日娘の学校でSLC(Student-Led Conference)たるものがありました。
ちなみに土曜日。普段は授業がない日の午前中に行われます。

日本でいう授業参観的なもので、海外の学校では通常一年に一回?あるそうです。学校での成果や制作物を親に見せる日。低学年から上級生まで各学年の生徒が、指定された時間内で各々発表するのです。


娘(5歳)のプレゼン内容

ホームルームのプレゼンは今回30分割り振られていて、開始時間までに娘と学校に行きました。

すると何やら娘が事前に書いた計画書を先生から渡された。

娘が作ったプレゼン計画書

1:house construction(おもちゃで家を作る)
2:book making(絵本を作る)
3:math puzzle(計算パズル)
4:playground(外遊び)

の4本建になっていて
とりあえず1から始めることに。

ブロックでお家を作る娘。

同じ時間帯に数人の生徒がいたけれどそれぞれ親が自分の子供の様子を観察しているので混ざることはない。

日本の授業参観はクラス一体になって行うがSLCは生徒と保護者が1:1の関係になって行われるので、他の生徒と比べることなく、自分の子供がどんな活動をして、何を考えながら創作をしたのかなどゆっくり考察することができた。

絵本制作コーナー

お次に絵本作成ブースへ。
この時点で残り時間10分だったので、とりあえず概要だけ把握して続きは家でやろうねということになった。
1人30分の持ち時間ではあるが、あまり時間厳守という雰囲気はなく
残りたければどうぞ続けてくださいという感じ。

案の定、次の予定(別の教科のconference)を予約してしまったので
とりあえず切り上げて別の教室に向かうことにした。

Single Subject Conferenceの内容

まずはmusic roomへ。
娘のクラスでは、最近音符を使ったリズムの授業を行なっているそうで、好きな楽器を選んで自分の作ったメロディーを演奏する。私もそれに沿って真似するといった内容。

幼児用の木琴。慣れた手つきで使う音だけ選ぶ娘。

ちょっと恥ずかしそうにしてた娘ですが、先生が「じゃあこの曲やってみよっか」というと、楽譜もなしに記憶を元に演奏を始めた。
それが意外にも完璧で前日深夜1時まで飲んでた眠気が一瞬覚めた。笑

あれよあれよと言ってる間に次の予約時間となったので、music roomを退散しました。

お次はMandarin(中国語)。

果物の名前を中国語でなぞるワーク

このところ娘が、「ママ、スイカは中国語でなんていうか知ってる?」「人参は??」と聞いてくるので、学校で習ってるんだろうと思っていた。

単語だけではなく、簡単なフレーズも読み書き合わせて習っているらしい。
週に4コマなので、それだけでは正直語学として習得するのは難しいけれど今の時点ではこれくらいの定着度でいいのかなと思った。
もちろん中国語がhome lungageの子もたくさんいて、その子達も読み書きに関しては学校で初めて教わるケースが多いので、中国語ネイティブがいてもそこまで大差ないのだろうと個人的には感じた。

そして次はPE(体育)

ミニアスレチックブースでお友達の背中を追う娘。

station 1から3まで、アスレチックやミニサッカーなど様々な動きができるブースに分かれていて、たまたまやってきたクラスメイトとわちゃわちゃして終わったけれど、普段PEでやっている活動を垣間見ることができた。

マレーシアは暑いので、娘の学年の場合ほとんどが日陰での活動となる。
外の陸上用トラックやテニスコートなどもあるが、多くは高学年用の施設のため、低学年は室内のホールやクラスルームの外にあるプレグラの一部で活動しているらしい。日陰でもかなりジメジメしているので、虫除けは必須だなと感じた。
(ちなみに娘のクラスは1人1本、虫除けスプレーを学校で保管していて、外に出る際に先生が噴射してくれる。が、それでも刺される。笑)

最後にArt。

娘が粘土で作った陶芸。渦巻はカタツムリらしい。

paintingやcray potteryがお部屋中に飾ってあるart room。
学年ごとに作ってる作品も違って、陶芸や水彩画、油絵など高学年になるとより高度な作品が飾られていた。Steam教育の一部でもあるArtの重要性やどうやってスキルを磨いていくのかという事についてはまだ深く理解できていないけど、誰1人として同じような作品を作っていないのが印象的だった。

親から見た印象

今回のSLCでは、個人レベルでどんなスキルが身についたのかを発表し、普段学校でやっていることを「生徒が先生役になって授業を行う」というスタイルだったので、子供が親に見て欲しい部分をアピールする場だったのかなというのが個人的感想。

高学年になると、もはやオンラインで行われるらしく
テストの内容だったり、プレゼンやディベートのテーマについてよりアカデミックな内容を保護者に対して披露する形になるっぽい。
 
しかしながら低学年のPYPの場合
テストや宿題がない分、普段学校でどんなことをしているのか不透明な部分が多いので、今回のSLCを通して数学や語学、音楽やアートなどの各教科でどのような過程で学んでいるのか知ることができた。

遊んでいるように見えて実は色々学んでいるIB独特のカリキュラム。

個人レベルではなく普段のクラスの様子は
Assemblyや各シーズンのイベントで把握することができるので
今回初めて個人にフォーカスした内容で、娘はまだまだ課題もありつつ彼女なりにマイペースに成長してるんだなと実感しました。

娘も、ママに見て欲しい部分を披露することができて満足気だった。
そして兄弟がいる子は、親子4人で学校内をぐるぐる回っていて
さらに低学年と高学年にそれぞれ複数の子供がいる場合、
お母さんは家で高学年の子供とオンライン、
お父さんは低学年の子供と学校に出向いて対面形式で参加、など
兄弟が多いと時間調整&役割分担も大変そうな様子。

来年はもっといろんな事ができるようになってるのかなと、楽しみであります。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?