移住2年目。警察に行った話。
先日の週末。家族ディナーをした帰り。
まさかのモール駐車場で車のフロントバンパーをぶつけてしまい
その後再び走り始めたらなんとパーツが外れてしまい
結果としてレッカー移動となりました。
その時の経緯と反省点を踏まえて
車の事故に遭った時、慌てないような心構えを
ここに記述しておこうと思います。
外国なので、いざ事故るとパニック・・・
とにかく落ち着いて、冷静に対処することが何より大事です。
まずは保険会社に連絡
大抵の人は保険に入っていると思うのですが、
いざと言うときのホットラインや
24h対応のレッカーの手配用のダイヤルなど
連絡先は常にメモっておくのが大事。
そしていざ電話をかけると、マレー語で応対されることもしばしば。
その場合も焦らず、英語対応可能な人を電話口に出してもらいましょう。
そして、大体聞かれるのが以下の情報
大体これくらいの情報を渡せば、保険会社側で確認が取れるので
その後、どう言う状況で今どこにいるのかを説明します。
その後、自携帯宛に
SMSもしくはwhatsappで保険会社からメッセージが届くので
現在地の情報をPINを合わせて送ります。
道路の名前やどこからどこに向かっていたのかなども
合わせて伝えると良いです。
保険会社の方でレッカーを手配し、
ドライバーが捕まるとそのナンバー情報が送られてくるので
あとはハザードランプを点灯させ、到着まで待ちます。
無理に動かない。車外に出ない。
自分の車の様子が気になると思いますが
このとき絶対外に出たりしないのがおすすめ。
もし対人事故で相手と協議が必要なのであれば
車外に出て協議をする必要あるけど、
特に高速道路などでは車もバイクも猛スピードで走っているため
本当に危ない。なのでなるべく外に出ないのが◎
今回我々の場合、幸い家族全員一緒だったので、
車内でずっと後部座席に座る娘をなだめながら
なるべく飽きないように音楽かけたりしてレッカーを待ちました。
日曜の夜だったのでそこまで渋滞はひどくなかったけど
平日で、悪天候だったらもっと怖かったなぁ・・・と
事故直後はしばらくトラウマでした・・
時に優しい人が助けてくれる。でも注意が必要
レッカーを待っている間
送られてきたナンバーとは違う車が我々の前に止まり
中から出てきた体格の良さそうな男性がこちらに向かって歩いてきた・・
邪魔だと怒鳴られるのか・・?と
思わずロックを確かめたが
その男性はガラス越しに
「大丈夫?」いったように心配をしてくれたのである。
なんとも温かい気持ちになったけど、
やっぱりちょっと怖かった・・・
私の知人でタイヤがパンクしたときに
バイクで通りかかった人がスペアタイヤに替える作業を
100RMで請け負ってくれたらしく
時たま通りすがりで親切にしてくれる人もいるが
中には危ない人もいるので注意が必要です。
時間はかかるが大体の場合保険が適応
無事にレッカーが到着し、
たまったま翌日車の点検を予約していたので
メーカーのサービスセンターまで運んでもらいました。
ほとんどの会社ではサービスセンターは24Hparking可能。
夜だと空いてないのでは・・と思っていたが
やはり車社会なので、そういった事故も頻繁に起こるからなのだろうか。
22:30頃、無事に車を運び終え
セキュリティに名前を伝え、鍵を預けて
その日はGrabで帰宅しました。
通常の点検であれば事前予約(多くの場合、直近が空いてなくてかなり先の予定になりがち)
おそらく事故の場合は臨時対応可能っぽい感じ。
そして、翌日、8:30にサービスセンターに到着し
修理パートのスタッフがぶつけたところを見ると
「多分、パーツを何箇所か変えないといけないから、保険請求した方がいいよ」と。
マレーシアで車を事故った場合修理は2パターンあって
1つはメーカーに持っていく
あるいは民間の修理場(mechanic)に持って行って直して
もらう方法があります。
ローカルの方だとほとんどの場合、後者の馴染みのある修理屋で直してもらうそうで、その方がコストも安いし時間もかからない。
むしろ、ほんの少しかすったりぶつけた程度じゃ修理しないと言う人も実際多い。
だから意外と高級車でも、ミラー壊れてたり
なんかちょっとおかしい、みたいなことはよくある。
ただ、今回我々の場合は
馴染みのお店もないし、たまたま翌日点検予約をしていたこともあり
No choiceでメーカーに持って行ったのです。
大体かかる日数としてはこんな感じ。
そんなわけで、メーカー修理の場合だと1~2ヶ月はみておくのが無難。
毎日運転の必要がある人は街の車整備場で直してしまうのが多いのも納得。
驚くべき正規修理代
今回見積もりで上がってきた修理代は
技術料含め16,000RM(56万)
もちろんメーカーに持って行ったので、パーツは純正品
そして保証なども大体6ヶ月はついている。
私の車はthird handなので、すでにメーカー保証の5年を過ぎていて
そのため100%保証は難しいだろうと言われていました。
結果、交換するパーツに関しては85%
技術料は100%保証がおりたので結果的に払うのは約1000RM
それに加え保険請求するたびにチャージされる400RM、
Pマーク(免許をとって初めの2年間)に対する400RMのペナルティ
合わせて1,800RM(63,000円)程度で済みました。
一度保険を請求すると翌年の保険料は上がる
日本と同様にマレーシアにおいても一度保険を請求すると翌年の保険料は上がります。
私はプレミアムと言う保険を選んでいたので、1年間の保険料が約3,000RM
程度おそらく来年度は4,000~5,000RMくらいだろうと思われる。
ただ、それでも今回の保険がカバーしてくれた料金の方がはるかに高くついたので、結果的にラッキーだったのかどうか・・と言うところ。
ポリスレポートの作成手順
そして保険の請求に必要条件だったポリスレポート
事故があってから24時間以内に警察に行って作ってもらう書類なのですが
これがまた一癖も二癖もあった・・・
まず、事故現場から一番近い警察署に行かないといけない
→今回はサービスセンターの人に調べてもらってKLのtrafic police stationに行きました。ちなみに月曜日の昼間。
中には受け取るまでに5時間くらいかかったと言う人もいて
それを予測しこの日はあらかじめ暇つぶしグッズを持ち歩いてた。
まず受付で該当部分を記載してから、番号札を取ります。
窓口の警察官は割と親切で色々聞いたけど親切に答えてくれた。
そして、モニターに番号が表示されると
窓口の前の椅子に座り、いつどこでどんな事故に遭ったのかを担当者に伝えます。
それから、パスポート情報をもとに個人情報、そして事故の内容を記載した書類を発行してくれます。
ただ、それで終わりではない・・・・
次に、別の建物の該当する部屋の前で待っててと言われました。
このとき13時前。マレーシアは13-14時がランチ休憩なので、おそらく番号を呼ばれるのは14時以降だろうと思いつつも
真面目な日本人の私、「いないときに呼ばれたらどうしよう・・」と言う不安からずっと部屋の前のパイプ椅子に座り、ダウンロードしてきたネットフリックスを見ていました。
すると突如スコール、雷、そしてコーラン。
私の心情を表しているかのような風景に思わず笑ってしまった。
しまいにはポリス一同集まり謎の訓練が始まります。
自分が東南アジアにいることを改めて痛感するとともに
二度と運転したくないなと思い始める・・爆
あまりに暇なので隣で待ってた中国人の人と喋っていたら
どうやらその人たちは自分の車をトラックにぶつけられたらしく
(当たられた方もポリスレポートがいるんだと知る)
車載カメラの映像を見ると、ハンドブレーキを引き忘れた運転手が待て待てと走りながらもトラックが衝突してくる、なんとも凄まじいシーンが映っていて思わず震えた・・・世界仰天ニュースで見るような映像だった。
そうこうしているうちに番号が呼ばれ、
部屋の中に入るとそれぞれ区画されたテーブルと椅子があるスペースで
警察官から事情聴取を受けます。大体時間にして15分くらい。
聞かれたのは以下のような内容
上記の内容を警察官がPCに入力し、その場で出力。
そこで私が驚いたのが、かなりプライベートなことまで聞かれて
場を和ますために聞かれたのか、揶揄われてたのか、はたまた本気なのか
イマイチよくわからなかったけど、後日知人に聞く限り「マレーシアのポリスはね。。うん。日本人ならまばたきを多めに上目遣いしとけばなんとかなる」と言われまして。なるほどな・・・・と。日本ではあり得ないけれどそこもマレーシアあるあるだなと思ったわけです。
そしてようやくこちらのポリスレポートが渡され、
受付した場所に戻り、4RMを現金で払ってchopを押してもらいました。
保険請求の際にはこのchopが必要らしく、思わずそのまま帰るところだった・・・危ない危ない。取得したら、メーカーの担当者に問題ないか一度写真でレポートを共有することをおすすめします。
ちなみにポリスレポートの結果?とやら原本は1週間後にできるそうなのですが、保険の請求にその原本は不要らしく取りに行く必要はないと言われました。
そしてそのあと、事故った車と申請書と共に
なぜか写真撮影をしてから帰ってと言われ(人間は映らなくてOK)
警察署の外にあるパーキングコーナーでカメラマンに写真を撮ってもらい
ようやくその後、帰宅。
警察での所要時間は2時間強でした。これは早い方らしい・・・
公共施設を物損してしまったら?
警察署で待っていた時、
私が一番気になっていたことを隣の中国人に聞いてみた。
そう、それは物損した場所のディベロッパーからの通報、過料
今回、私は某モールの駐車場出口の非常に暗くて狭い曲がり角にぶつけたわけだけど、その時柱を擦ったわけで多少は傷がついたはず・・
その時後ろからくる車に迷惑をかけまい、と
急いで出口を出て停止したわけですがパニックだったこともあり、該当箇所の写真を撮るのを忘れてしまったのです。
もし何か壊していたらセキュリティがやってくるはずだけど
そういったことはその時なかった。
ちなみに、古めのモールや駐車場でも
車がぶつかった形跡はどこにでもあって
「もしかしたらそんなに気にしないのでは・・?」という期待と
莫大な修理費を請求されたらどうしよう・・・という不安がせめぎ合って
当時の私はかなりナーバスだった。
話をしていた中国人も、何人かの知人(マレーシア人)にヒアリングしたところ全員が口を揃えて
「絶ーーーーーーーーー対何も言われない」ときっぱり。
なぜなら、マレーシア社会はどちらの意味でもゆるく
以前、誤って車で信号を破壊した人もお咎めなかったらしい。
公共道路もしょっちゅう大破されてるし
それを直すのも早いけどまた壊れるのも早い・・
マレーシアあるあるだけどこう言う所が東南アジアっぽいなと思う。
なので、誰に聞いても「車にぶつけなくてよかったね!!」と言われた。特に高級車。そっちの方が大変なことになってたよ・・と
ある程度現金を用意しておく
とはいえ、マレーシアで運転をする人のほとんどが一度は車をぶつけたり
ぶつけられたりしている印象。
そして今回私が経験したように、
ポリスレポートの取得は本当に面倒で時間と手間がかかる。
そのため、ほとんどの場合は当事者間で金銭的解決をすることが多いそう。
もちろん事故のレベルによるけど。
なので、車にはなるべく500RM~現金は用意しておいた方が
いざと言うときに安心かもしれない。
メンテナンスは頻繁にしておこう
道路には釘、謎のパーツ、動物、etc
いろんなものが落ちていて、マリオカートのような高速道路だけど
やはり日頃からタイヤの空気を入れたり、
定期メンテもしっかりしておかないと事故に遭いやすいのは事実。
特に高温でオーバーヒートなどもよく聞く。
なのでなるべく駐車は室内にするし、スペアタイヤなども問題ないか徹底して準備しておいた方が良さそう。
そして、マレーシア人がなぜ2台も3台も車を持ってるのかということがよくわかった・・こちらには代車と言う制度がないので
何台か所有して、ローテーションするのがいいのかも。
あとはドライバーを雇いたくなる気持ちもよくわかりました。
そんなこんなで思いがけず事故ってしまったわけですが
初めはかなりショックでトラウマも若干あり落ち込んでいた。
ただ、海外生活にトラブルは付き物なので、また一つ強くなったと持って前向きに過ごしていこうと思います。