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すき焼き

こんばんは。

今日は一人暮らしして初めてすき焼きを作って思い出したことがあったのでぽつりと記事にしたいと思います。


我が家ではたまにすき焼きをやってました。


特になにもないとき。

鍋ばっかの夜ご飯に飽きたとき。

お父さんが美味しそうな近所のスーパーの中で高級なお肉を買ってきてくれたとき。


いつも母がキッチンである程度煮込んでからすき焼き用の浅めの鍋を食卓に持ってきてくれて家族で箸を突き合う。

父だけに渡される生卵。

母私妹は生卵をくぐらせて食べる習慣がありません。



関西では肉を焼いてから割り下を作らず、調味料を適当に入れて作ると言われているすき焼きですが

我が家では鍋と同じように肉も野菜と一緒に煮込み、適当に味付けします。


(我が家は両親共にバリバリの関西人なのですが母方のじいちゃんが広島だったことや父が料理に対して拘りがないことも相まってたまに関西の風習ではない習慣が定着していたりする)



私は家族の中でも味に煩かったのでよく母と一緒に味見係もやっていました。




「どうせ煮込んで辛くなるしこんなもんでいっか!」


長時間煮込み、翌日も食べることを前提とした

塩味控えめで甘みがやや強めの味付け。

それが我が家のすき焼きの定番の味付けです。

とろとろの玉ねぎ、味のしゅんだ大根、白菜、そして糸こんにゃく。あまり人気がないので豆腐は気持ち程度しか入れません。そして煮崩れしやすい絹ごし豆腐を入れます。


白ネギや春菊は基本的には入りません。

そんな、シンプルなすき焼き。

ご飯を片手にもりもりと食べて最後にシメのうどんを投入。もうお腹いっぱいだけど美味しくてついつい箸が止まりません。



そんな昔のことを思い出しながらコトコトと作っていました。

とても懐かしいけど冬の寒い身体を溶かすような温かい思い出です。


今は1人で暮らしているけどいつも遠くから心配して暖かい言葉をくれる優しい両親のことを思い出しながらすき焼きを食べます。










end.