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潜在意識から読み解く『みぃちゃん物語A面B面』3-中学生〜親友といじめ〜


この物語は、私、ワンネスカウンセラー瑞羽が、生まれてから今までに辿ってきた人生を物語風に語ってみたものです。

ただし、普通の物語とはちょっと変わった書き方にしてみようと思います。
「みぃちゃんA面」と「みぃちゃんB面」
同じ出来事を二つ側面から語った物語です。

「みぃちゃんA面」は、私が記憶している顕在意識から見た物語。
「みぃちゃんB面」は、私が潜在意識から見ていた物語です。
B面はサイキックセンスやヒプノセラピーを通じて、潜在意識で見て来た私のもう一つの物語です。

顕在意識とは、普段私たちが認識している意識。
潜在意識とは、普段私たちが認識出来ない意識。
普段私たちは、認識している顕在意識の世界がすべてのように思っていますが、実はまったく逆です。実際には、潜在意識が95%もの意識を司っていて、現実の世界にも影響を与えているのです。

顕在意識と潜在意識。
二つの世界と、そのつながりや違いを感じて貰えたらと思います。
では、どうぞ。


みぃちゃん物語A面(顕在意識)3
中学生の頃

中学1年生のクラスはとても仲の良いクラスだった。社会人から先生になったばかりだった担任の男の先生は、私たち全員と向き合おうとしてくれて、その熱がクラスを温めてくれていたのかも知れなかった。

そのクラスで、人生初の親友にも出会えた。

彼女はとても大人で、賢くて、初めて心の話しができた人だった。
長電話して、手紙も書いて、会った時にも話して話して、初めて心の内を打ち明けられる友達。
本当に思っていることを言い合える、信頼し合える友達だった。
彼女は、人生で初めて本当の私を丸ごと受け止めてくれた人だった。
彼女との出会いは、人生での宝物だった。


中学3年生のとき、クラスの女子グループから、いじめにあった。
始めは二、三人ずつの仲良し組でいたのに、一人の女の子が何故か急に「皆んなでグループになろう!」と言い出して、みんなをまとめようとした。
"友達の証し"だといってシールを配り、『何でも言わなくてはいけない』とルールを作り始めた。
私は"なんだか、イヤだな・・"と思った。

ある日、彼女が私のところにやって来て、急に好きな男の子の打ち明け話しを始めた。そして、当然のように「今度はあなたの番よ」と言われて、それを断った。心の中で、"勝手に話したのに、なんで私も言わなきゃいけないの?子どもっぽいな。イヤだなぁ。"と思っていた。

たぶんそれがきっかけで、急にグループの子たちから無視されるようになった。
そして、わざと聞こえるように悪口を言われた。
この間まで仲良しだった子たちも、急に態度が変わって無視された。

"なんで?"という怒りと悲しみと怖さがあった。
でも、何も出来ずにただ耐えていた。

クラスの目立つ男の子がそれに気づいて、その子たちに怒ったことがあった。彼は私の幼馴染だった。
でも悪い事に、グループの中に彼を好きな子がいた。彼女は泣いて、みんなに訴えた。
「あいつのせいで、嫌われちゃった!!許せない!!」って・・・。

放課後の教室に呼び出されて、ぐるっと囲まれた。
「土下座して謝れ!!」と詰め寄られた。
なんで謝らなきゃいけないのか、わからなかったけれど・・。
"もう、どうでもいい"と思って土下座しようとしたとき・・・学級委員をしていた女の子が飛び込んできて、泣きながら止めてくれた。
それでなんとなく、終わった。
だけど、やっぱり、心に傷は残った。


みぃちゃん物語B面(潜在意識)3
中学生の頃

大人になってから、大好きな歌なのに、どうしても歌えない歌があった。アンジェラ・アキさんの『手紙〜拝啓十五の君へ〜』だ。カラオケで歌おうと思っても、いつも同じ歌詞のところへ来ると泣けてしまって歌えなくなった。

ひとつしかないこの胸が
何度もばらばらに割れて
苦しい中で
今を生きている

この歌詞を歌おうとすると、泣けて泣けて・・・どうしても歌えなかった。
"なんでだろう・・?"と思って、"あ〜あれは、十五の時だった"って思い出した。
思い出すだけで、心が暗く重たく苦しくなる。
中学3年生の時にいじめにあった。
あの場面を見に行った。

はじめにグループを急にまとめようとした女の子の顔が浮かんできた。
彼女はなんであの時、急にグループをまとめようとしたんだろう。
彼女の気持ちに焦点を当ててみた。

すると、彼女はどこのグループにも入れていなくて、とても焦っていたことがわかった。
彼女は前のクラスでいじめられていたのだ。
だからグループに入りたくて、必死だったのだ。
そんな彼女の思いも知らず、私は彼女の行動を不可解に感じて、心の中で否定していた。
"子どもっぽいな・・"って、思っていた。
彼女はそれを、どこかに感じて、私のことが怖かったのだ。
彼女は必死だったのだ。また、いじめられないように・・・。

"誰かを傷つけなくてはいられない程、彼女も怖かったのだ。"そう、思うことができた。

そう思ったら、本当はお互い様だったのだと気づいた。

"私だけが、何の理由もなく傷つけられた。"
ずっとそう思っていたけれど・・・。
だけど、私も知らず知らず、彼女を傷つけていたのだ。

そう思ったら、彼女を許せる気がした。
心の中で、「私もすごく怖かった。だけど、あなたも本当はすごく怖かったんだね。気づかなくて、ごめんね。」そう言って、謝った。

彼女が嬉しそうにちょっと微笑んで泣いていた。二人で泣きながら抱き合った。
涙と光と共に、たくさん泣いて・・・それまでの気持ちが溶けていった。

歌いたかったあの歌を、今はちゃんと歌えるようになった。



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