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泣きながらご飯を食べたことがある人は「強い」らしい


昨日、SNSを眺めてたら流れてきた言葉

泣きながらご飯を食べたことがある人は強い
また次、頑張れる強さがある

すごく良い言葉だなと思って

悔しくて辛くて泣いていても
どうしてもお腹が減る

体は今日を生きようと
また次への力を蓄えようとしている

そんな感じが
素敵な言葉だなと思った

今日は悔しい思いをした日だった
特別誰が悪いわけではない
私がもう少し仕事ができていたら良かった
知識をちゃんとつけていられればよかった

先輩も言葉は強かったけれど
至極正当なことを言っているのは分かっている
でもちょっと胸が痛かった

分かってる
社会人ってそんな甘くない
仕事をしてお給料をもらってるんだから
相応の責任は必要だし厳しさも必要
これまでがぬるかっただけ
私が温室にいただけ
これが普通、社会人として当たり前
そう涙を堪えて仕事をした日だった

私はよく感情が溢れる
まあ、泣き虫で
特に悔し涙が多い
不甲斐なさ・もっとできていたら
その思いが溢れてくる

きっと仕事を始めてからもその前も
泣きながらご飯を食べたことは何度もあるけれど
あれを超える日はまだない


高校3年生の初夏

地区大会出場をかけた大会で
ほんの少し、ほんの少しの差で
出場を逃したあの日

涙を浮かべながら(溢れてはいない)
お弁当をむしゃむしゃ頬張った

悔しい、残念だった
少しでも声を発すると泣き出しそうで
何も言わず
ただただ、ご飯を口へ運んだ
飲み込むより先に
これでもかと口の中へ押し込んだのを覚えている

隣には友達が
ずっと、何も言わずに座っていてくれた

気持ち良いほどの青空と
やさしく通り抜ける風
心地よい天気が印象的な日だった

他校の選手の試合を眺めながら
あの時、少し力の加減が変わっていたら
もしかしたら違ったかもしれない
後悔が止まらなかった

正直、すごく力を入れていた競技ではなくて
本命は別にあった
出場できたら良いな
そのくらいの競技ではあった

でも、ここまで悔しさが募るとは思わなかった

初夏の晴れやかな天気と
遠く聞こえる歓声
熱くなる目頭と
味のしないお弁当
そして、何も言わずそばにいてくれた友だち

あれ以上に
悔しく、辛く、悲しく
そして温かい気持ちに包まれた
お昼ご飯はない

今日感じた悔しい思いも
あの日の感情には及ばない

そう感じただけで

あの思い出があるから

明日も頑張れる
そんな気がした

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