フリーランス物書きのわたしがやったオモロバイト3つ
フリーランスの物書きになる前、売れない女優をやってました。
というのはこのへんにも書いてありますが……
もうそれがオモロ仕事経験のひとつかもしれないんですが、
(心霊ビデオの幽霊役とかやったな……)
その売れない女優時代に、いろんなバイトを経験しました。
一番長くやってたのはレストランとかパチンコ屋とかのバイトだったんですけど、
中にはちょっと珍しかったり、面白かったな~ってお仕事もあったので、今日はそれをランキング形式で紹介したいと思います。
なおこのランキングはわたしが独断で「面白かったな〜!」と思ったランキングなので、
職業の優劣をつけるようなものでは絶対にありません。
第3位 ウグイス嬢
選挙カーで手を振りながら喋ってるアレです。
基本的に迷惑がられることで有名なので、心苦しくもあり……。
でも実際やってみると、プロのウグイス嬢ってものすごく気を遣って喋ってることを知りました。
病院や葬儀場、学校の近くでは絶対にマイクを切るとか、狭い道ですれ違う時には必ず譲るとか、そういうルールがたくさんありました。
ちなみに選挙カーは『宣車(せんしゃ)』って呼ぶんですが、
わたしは最初
『戦車』か~かっこいい~!選挙っていくさだもんな!
とか思ってました。バカの思考です。
喋る内容もテンプレのようなものが一応あるんですが、候補者によって政策や一番伝えたいことが違うので、その都度変えて喋っていました。
仕事を紹介してくれた先輩が、喋りからウグイス嬢の振る舞いまで全部しごいてくれました!
当時一番若かったので、お茶を淹れたりおしぼり配ったり、細かい仕事は全部率先してやってましたね。体育会系のノリでした。
この時の経験で、周りをよく見て察する力とか、臨機応変に対応する力が養われた気がします。
候補ではなかったんですが、応援に来てくれた鈴木宗男さんの箱乗りを生で見たのはなかなか貴重な経験でした。
ちなみに、わたしがメインでやっていたのは、10年前の政権交代の時期です。
第2位 派遣キャバ嬢
文字通り、派遣としてお店に行ってヘルプに入るキャバクラ嬢です。
何がいいって、営業しなくていい! これに尽きる。
売れない女優時代、やはり周りでも多かったんですよ。水商売している女の子。
わたしも役者仲間に紹介されて、当初はレギュラーとして始めたんですが、
一番しんどかったのは、営業してお客さんを取る、ということでした。
お店にいる間はスイッチが入るので、お客さんに良い気分で帰ってもらえるように、その場が楽しく盛り上がるように振る舞えるんですね。
でもスイッチがオフになって家に帰ると、あ~~~無理……と撃沈。
結果、次に繋げることができず、成績も伸びず……。
女優時代は結局他のバイトをして食い繋いでいました。
物書きの仕事をするようになって、さあこれでバイトしないで済むぞ、と思っていたある日。
わたしは気付いてしまったんですよ。
人と喋るのが下手になっている!!!!
ショックでした。
役者なんて喋れてなんぼでしたし、その頃のコミュニケーションスキルで物書きになってからもだいぶ助けられていたこともあって、
人って、こんなちょっと日常的に知らない人と喋らなくなるだけで、こんなにトークスキルが落ちるものなのか、と……。
これはまずいぞ……と、始めたのが、派遣キャバ嬢でした。
単発でその日に出るか出ないかを決められるので、
仕事のスケジュールを見て余裕がある日に出勤、という形態はものすごくありがたかったです。
ついでにいろんな人とお喋りできるので、創作のネタにもなって……♡
(恋愛ものを書いているので、ディープなトークが聞けることもある夜のお店は格好の場所でした)
(もちろん、そのまま勝手にネタに使ったりはしないよ! あくまで参考です!)
わたし自身はお酒がたくさん飲めるタイプではないんですが、
大人が楽しくお酒を飲む夜の店の雰囲気、結構好きなんですよね。
少々、いやだいぶハメを外す人もいるし、自慢したがりの人もいるし、
一人でお酒飲むのつまんないから来てる近所のおじいちゃんやら、何で稼いでるか謎の社長まで、いろんな人がいました。
この仕事の良かったところは、まさに『人間観察』し放題だったところ!
普段の仕事では関わらないような人たちとお喋りすることで、とても刺激になりました。
コロナ渦が終わったらまたちょっとやりたい気持ちはあるんですが、そろそろ年齢的に厳しそうで……(かなしみ)
第1位 メイドカラオケのメイドさん
これは一番楽しかったバイトです!
もうなくなってしまったんですが、かつて東京の人形町に存在した『ライムライト』というカラオケやさんで、歌うメイドさんをしていました。
見た目は普通のカラオケ店で、普通にカラオケ利用することも可能なんですが、
店員がメイドさんで、希望すれば一緒に歌ってくれる、というサービスがありました。
このお店の面白かったポイントは、
店員の女の子たちはみんなガチで歌う子ばっかりだったこと。
大体が声優志望や歌手志望、地下アイドルの子だったので、
1回15分のパフォーマンス時はステージと同じような熱量で歌を披露していました。
そうなんです。一緒に歌う、っていうより、もはやメイドの歌を聞きに来るお客さんばかりでした。
もちろん一緒に歌う時もありましたが、デュエット希望のお客さんの場合、お客さんもまたガチで歌う方が多かったです。
このバイトのおかげでだいぶ歌唱力が鍛えられました。
あと、この時のお客さんたちが女優時代の舞台を見に来てくれたりしたので、本当に本当に助けられていました……!
あの頃のお客さんたちとは、今もう全然会えていないんですが、みんな元気かな……。
まとめ・あの時やったおかげで今がある
いろんなバイトしたな~~~~!(ただの感想)
物書きをしていて思うのは、どんな経験もひとつも無駄にならない、ということ。
noteの発信もそうですよね。つらい経験も楽しい経験も、それを経験したのは『自分』だから、全部発信するネタになる。
上に書いたものは全部20代のころに経験した仕事なので、30過ぎた今振り返ると、色々チャレンジしてみてよかったな、という気持ちです。
もし今からバイトをするとして、何がしたいかな?と考えてみたんですが……
ぶっちぎりの一位で『探偵事務所の調査員』でした。
不倫調査でターゲットに近付いて、誘惑しつつ証拠を引き出す、とか実際あるんですかね?
もしまた何かの折にバイトする機会があれば、その経験を元に記事を書けたらいいなと思います。
(探偵事務所は守秘義務あるから無理そう)
そして最後になりましたが、
仕事のイラスト、全部いらすとやさんで揃ったことに感動しました。
さすがいらすとやさん。ありがとう俺たちのいらすとやさん!
ここまで読んでくれてメルシー♡
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