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#53 息子の就学検討 ④支援学校の体験授業

MelonPapaです。発達障害の5歳の息子との生活を通して感じたことや見聞きしたことを発信しています。

今回は、就学検討に関連して、息子が支援学校の体験授業に参加した時のことを書きたいと思います。現在のところ、息子の就学先として支援学校が最有力なのですが、その支援学校が体験授業を開催していたので、息子も参加することにしました。

道中はご機嫌→校門を入った途端に不安に襲われる

最近息子は、地域の小学校を見ては、「しょうがっこういく!」と言っていて興味を示していました。なので、当日、小学校に行くと聞いた息子は急にご機嫌になり、道中、そして支援学校の門の前に到着するまではとてもご機嫌でした。
ところが、いざ特別支援学校の校門をくぐると、夕立のごとく急に顔が歪み始め、機嫌が悪くなり、抱っこしてくれと主張し始めました。

ここからは私の推測です。これまで外から見ていた憧れた小学校。その小学校に行くことができる見通しが立った息子はご機嫌だったのですが、いざ校門をくぐって小学校に入った途端、「小学校って何するところだっけ?」と、急に見通しが立たなくなったのではないかと思います。当日の急な変化には驚きましたが、やはり、見通しを立てることは大事だなということを再認識しました。小学校に行くことは伝えていましたが、それで息子が機嫌が良くなったのに安心してしまい、小学校で何をするのかは事前に伝えていなかったのは親の反省点です。その後、体験授業の前の校長先生の挨拶や体験授業の流れの説明の際も、ずっと息子の心は乱れていました。

いざ教室へ。朝の会の返事は◎

体験授業は、実際に小学校1年の授業に一緒に参加してみるという、最もリアルな形式でした。体験授業に来た子どもたちは各教室に1人ずつ振り分けられるので、普段授業をしているクラスに、息子は1人追加で飛び入り参加しました。

当日は、児童7人、先生3人のクラスに参加しました。比較的重度の子が集まるクラスで、朝の会の前に教室に入ると、みんな思い思いに過ごしていました。机の上に登ったり、寝っ転がったりしている子もいましたが、みんな気持ちの準備運動をしているようで、先生たちは、怪我の危険が無い範囲でなるべく子供たちのやることを見守っていました。

そして朝の会いよいよ朝の会が始まりました。少し形式は違うけれど、普段療育施設でもやっている朝の会。息子は見通しが立ったようで、みんなに合わせて座って参加していました。1人1人名前を呼ばれて返事をするのですが、最後に息子は名前を呼ばれると、「はい!」と元気な返事ができました。教室に入るまでは心が乱れてしまっていましたが、普段の療育での習慣のおかげで、まずは良いスタートが切れました。

体験授業開始。しかし、うまく順応できずクールダウンゾーンへ

このまま順調に授業へ・・といければ良かったのですが、息子の中で想定外の出来事が発生。朝の会と授業の間に先生が本を読んでくれたんですが、時間の関係で2冊のうち1冊で終わってしまい授業を始めることになってしまいました。2冊目も読んでもらう気満々だった息子は、授業への切り替えがうまくできませんでした。

参加した授業は、音楽に合わせて身体を動かす時間でした。音楽の中には息子が知っているものもあるので、うまくできるかな?と思ったのですが、朝の会からの切り替えができなかったせいもあり、終始心が乱れていました。結局、ほとんど授業には参加できず、教室の隅にある仕切りで囲われたクールダウンゾーン?を見つけてそこに入り込んでじっとしてしまいました。

朝の会にはうまく参加できていたので、その流れでうまく授業にも入っていければもう少し楽しめたのかな?と思いますが、授業への移行・切り替えも体験授業でしか得られない貴重な経験だったかなと思います。冷静に考えてみると、「初めての場所で、いきなり見知らぬ1人上の子どもたちの授業に参加する」というのは、障害の有無に関係なく、ハードルが高い体験ですよね。少なくとも、私は特に小さい頃はそういうのが苦手でした。

ホロ苦デビューだったが、入学後に慣れていくことに期待。見通しの大事さを痛感。

そんなこんなで特別支援学校への体験入学は終了しました。ホロ苦デビューではありましたが、これまでの息子を見ていると、最初はホロ苦でも、段々慣れてくるにつれて楽しめるようになることが多いので、学校も入学後に徐々になれるようにサポートできればと思います。

やはり、見通しって大事だなと思いました。見通しが持てれば安心できるし、持てないと混乱してしまう。それが顕著に表れた1日でした。見通しを持てるようにサポートすることは、就学だけではなくて、日々の生活のサポートでもしっかり意識していきたいと思いました。

今回は以上で終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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