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直売所で農産物の価格設定と差別化戦略のポイント

農業研修を修了し、自身での販売や直売所展示を検討している皆さんへ。

価格設定に戸惑っていませんか?また、他の農家と同じ商品を安く提供してしまっていませんか?そのままでは利益が見込めません。

今回は直売所での農産物販売における価格設定のポイントと、高く売るための方法をわかりやすく説明します。

3つの価格設定方法

農産物の価格を決める際には、主に以下の3つの方法があります。

  1. 原価計算: まずは原価を把握しましょう。自分の農産物の原価を知らなければ適切な価格を設定できません。原価計算の方法は以下の通りです。 原価 = (固定費+変動費) ÷ 総生産量

  2. 目標収益逆算: 自分が望む収益を考え、それから逆算する方法です。具体的な計算式は以下の通りです。 価格 = (経費+目標収益) ÷ 収量    直売所などでこの方法を用いる際には、手数料も考慮に入れてください。

  3. 周囲の参考価格: 周囲の農家やスーパーマーケットの価格を参考にする方法です。簡単な方法ですが、安易に他と同じ価格を設定すると利益が減少し、価格競争に巻き込まれる可能性があります。

差別化戦略で高く売る

直売所では数多くの農産物が陳列されています。同じ産物を他の農家と競って安く提供することもありますが、これは利益を減少させる可能性があります。また、他の農家との価格競争も避けたいところです。

一つのアプローチは、商品に「付加価値」をつけることです。他の農家と差をつけるために、価格以外の価値をアピールする必要があります。

例えば、果物なら贈答用としての価値を強調したり、POPを活用して商品の魅力やストーリーを伝えることが効果的です。

また、独自のパッケージやラベル、ウェブサイトを活用してこだわりを伝える方法もあります。価格を引き上げるためには、こうした情報発信が重要です。ただし、これは簡単なことではありません。

あなたは、安い価格で誰でも手に入る商品を提供することを目指しますか?それとも差別化された商品を高く売ることを考えますか?

あなた次第で収益が大きく変わります。高い価格での販売を目指す場合、周囲の農家とは異なるアプローチを検討し、差別化を図ることが大切です。

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