【読書レビュー】アガサ・クリスティ『なぜエヴァンズに頼まなかったのか?』
今日は、読書レビューです。
『なぜエヴァンズに頼まなかったのか?』
アガサ・クリスティ著 ハヤカワ文庫
最近「つい、ネットを見てる時間が長くなってるな〜」、と思いました。
ぼーっとする時間が必要だわ、と。
私はぼーっとする、というのが苦手で、つい頭の中がいろんなことでいっぱいになってるんです。
それで、ぼーっとする、の代わりに、アナログに没頭する時間を持ちました。
はい、読書です。
何か違うものに没頭したい、
しかも学ぶとかではなくて、
そういう時は、物語の世界に浸るのがいい、と思ってます。
ふっと浮かんだのは、アガサ・クリスティでした。
ちょうど先日、まだ読んでいない文庫本を買ったばかり。
ちょうどいいタイミング✨
私はアガサ・クリスティのミス・マープルシリーズが大好きなんですけど、今回は裏表紙に書いてあった「あらすじ」に惹かれて、『なぜエヴァンズに頼まなかったのか?』を選びました。
あらすじは、、、
若い幼馴染の男女二人(ボビィとフランキー)が、たまたまボビィが巻き込まれてしまった殺人事件を、勇気果敢に自分たちの体を張って真犯人探しに挑む!
というような小説です。
若い二人、中でも、貴族の令嬢であるフランキーは、勘が鋭くて、ウィットに富んだ会話ができて。
さらに、相手によって機転を効かせた咄嗟の行動ができるという、なかなかの人物。
最初は素朴な田舎の青年かな〜と思っていた相手役のボビィも、途中からなかなかの演技達者ぶりを発揮して、後半ますます物語が面白くなっていきます。
場面転換も多彩です。
最初のシーンであるゴルフ場から、切り立った深い霧の崖、貴族の館、恐ろしげな精神病院、怪しげな邸宅、などなど、いろんなイギリスの情景を思い浮かべながら読めます。
そんな場面場面で、目の前でドラマが展開するかのように読み進められます。
アガサ・クリスティは、人物描写と心理描写がとても上手い、といつも思うのです。
とにかくおもしろくて、一気に読み切りたくなる小説です!
2日に分けて読んだけど、1日で読み切った方がよかったな。
あともうひとつ、読むポイントとしては、
ただ、登場人物の名前は、最初に書かれた人物名リストで確認しながら読めるんですが、
地名が、、、なかなか覚えられませんでした。
地名は覚えていた方が、あとあとよかった〜、って思うことがあったので、もしよかったら地名をメモメモしながら読むといいかもしれません。
アガサ・クリスティはやっぱりおもしろい。
ドロドロしたホラーとか生々しいのは大の苦手ですが、そんな私も楽しめるミステリはありがたい。
フランキーとボビィは特に、人間味にあふれていて颯爽として、魅力的でした。
読書の秋におすすめの、休日を楽しめる1冊だと思います。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
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