この世の果て

「これ以上私を傷つけないで」
そんな儚い願いも
踏み潰されて
この世の果てに
投げ飛ばされて
私は誰もいない場所で
ひとり
ひとりは慣れているから平気
昔も同じように言っていた
私がこんなに傷ついているのに
まわりは気づかず通り過ぎる
傷つけた人は
何事もなかったかのように
生きていく
傷ついて血だらけで
ボロボロの心に
包帯をぐるぐる巻きにして
それでも傷口が
塞がるわけじゃない
この世の果てに
ずっといるから
あの世にいっても
誰も気づかない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?