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1994年 SideB-9「春よ、来い/松任谷由実」

松任谷由実作詞・作曲 松任谷正隆編曲

・「春よ、来い」(NHK総合 1994/10/3~1995/9/30)主題歌

 1994年10月度NHK朝の連続テレビ小説主題歌。前作「Hello,my friend」から3ヶ月弱でのシングル発売、どちらも話題のドラマの主題歌でしかも作風が正反対という離れ業で大きな注目を集めた。両曲はともにミリオンセラーを記録し、双方を収めたアルバム「THE DANCING SUN」は、今でも彼女のオリジナルアルバムの最高売り上げを誇っている。

 ドラマ「春よ、来い」は第52作目のNHK連続テレビ小説で、朝ドラ4作目の橋田壽賀子脚本による最後の朝ドラ。1991年の「君の名は」以来の1年間放送作品となった(橋田壽賀子の自伝的なドラマであるとされ、橋田をモデルとしたヒロイン春希に安田成美が扮したが体調不良を理由に途中降板、中田喜子に交代した)。

 ポピュラーアーティストによる主題歌が日常的に朝ドラを彩るようになった「ひらり」以降では唯一1年間放送された朝ドラであり、取りも直さず「ひらり」以降の朝ドラで1年間流れ続けた主題歌はこの曲だけということになる。そのことが何を意味するかをユーミン及び松任谷正隆は十分に認識していただろうし、実際この曲は時の流れを超えて歌い継がれるスタンダード曲となり、発表以来10数年を経た東日本大震災の時にも多くの人々を勇気づける1曲となった(松任谷正隆は「春よ、来い」の劇伴も担当していた。彼がテレビドラマの音楽を手がけることは大変に珍しい)。

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