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香水レビュー 仕事帰りのBYREDO編

仕事の精神的疲労が軽くて元気だったので、百貨店へ寄り道。
そこで、いつもは通るだけだったBYREDOの店頭で香水を眺めていたところ、スタッフさんに声をかけられる。
「春から夏にかけて着けられる、軽めの香りを探していまして…」と答えたところ、あれよあれよとたくさん勧めていただいた。
超楽しい時間だったので、久々の香水レビューです。


■定番アイテム


まずは定番を!ということで、出していただいたのがこの3つ。

・BLANCHE

上品で清潔感のある香り。
コットンリネンとかそういうタイプの清潔さで、ブランシュ(白)の名に恥じぬ香水。
ミドルにローズとピオニーといった華やかなフローラル香、ラスト付近に軽いムスクとサンダルウッドがいるので、洗いたてのシーツとか、水を弾く麗しい花びらの白さとか、そういうイメージが湧く香り。
ニッチブランドに手を出したい香水初心者、絶対これおすすめ。

・GYPSY WATER

クリーン!瑞々しい空気!あまり出会えないタイプの香り。
空気と言ってもオゾンとかアクアじゃなくて、ウッド系の香り(たしかサンダルウッドとシダー)とシトラスのすっきりしたクリーンな香りなのが良。
すっきりした香りなので、シーンを選ばずに使えそう。
季節的には、夏とかバシッとハマりそうだな〜。
清々しくて、今求めてる香りにいちばん近い。

・BAL D'AFRIQUE

トロピカル!!!!!!!!もうすっごい南国なフルーツ系の甘い香り!!!
目を閉じると、マンゴーとかハイビスカスが見える。あと、トロピカル・ダンディーのジャケットが頭をよぎる。

シトラスも入ってるらしいけど、とにかくトロピカルで甘い香りの印象だった。ココナッツがいるのが大きいのかもしれない。
ミドル〜ラストがどうなるのか気になったけど、もっと濃くて甘い香りになるんだろうか。聞けばよかった。


「この3種類の中ならどれがお好きですか?」と聞かれ、迷わずジプシーウォーターを選ぶ。
そこからが店員さんの本気だった。

■この香りがお好きなら…

・MOJAVE GHOST

ジプシーウォーターがお好きなら、この香り絶対お好きですよ!!と推された香りで、BYREDOのベストセラー香水とのこと。
ゴーストフラワーという、砂漠に咲く半透明の花びらを持つ花(調べたら、厳密には透けるほど薄い花びらを持つ白い花だった)をイメージした香りとのこと。
ケア用品全部にこの香り揃ってて、ヘアミストもハンドクリームもあるんですよ〜!と紹介してもらった。ヘアミスト欲し〜!!!!
パルファンとハンドクリームをそれぞれ試させてもらったけど、トップは本当に透明な香りがする。
主張しないけど、たしかにそこに存在する香り。
これ、ミドル〜ラストで少しだけ香りが強くなって消えていくの、めちゃくちゃ素敵なのでは……?
『ゴースト』という単語が入ると、なんでもほの暗い儚さがあるような気がして良いですね。

・LA TULIPE

これからの季節にぴったりで、「BYREDOが想像で創ったチューリップの香り」がコンセプト。
チューリップの花自体に香りは無くて、これは球根から香りの成分を抽出しているんだとか。はへ〜。
肝心の香りはというと……
アッこれ知ってる!!!!!お花植えたての花壇の匂い!!!!!
Q.なんで植物の青い香りに対してそういう感想しか出てこないんですか?
A.田舎でそういうものと存分に触れ合ってきたからです。
でも、ストレートに肉厚な葉の青い香りがトップなので、インパクトがすごい。
ミドルに入ると、青さは落ちついて、ふんわり花の香りがする。
そして、これチューリップの概念と言いつつも、どこかで嗅いだことある……それもつい最近……と記憶を探り思い出したら、あった。
沈丁花だ。
沈丁花から、もう少しクリーミーさを抜いて青みを強くした香りといったところ?
とにかく春の香りが詰まった香水。

■気になる香水ありますか?

ひととおりスターターキットを出してもらったところで、「気になるものあったらせっかくなので何でも試してください!」と有り難いお言葉をいただく。
さっきからずっと目を引いている名前があるのですが。
「マルジェラのwhispers in the libraryを普段使ってるんです……」と言ったら、店員さんは一発で察してくれた。
そして、ウィスパーの廃盤をともに悲しんでくれた。

・BIBLIOTHEQUE

「図書館の香りとしては、マルジェラさんとは違うイメージになると思うんですが、素敵な香りですよ」と説明してもらった。
トップにあまり嗅いだことのない香りがいる……と思ったところ、正体はレザー!
革で装丁された本と、古い紙独特の甘い香りを表現しているらしい。
レザーの渋い香りがある分、ビブリオテークは『年季の入った、歴史ある図書館の重厚な香り』といった印象。

・SUNDAY COLOGNE

マルジェラの話で店員さんと盛り上がり「彼氏の香水(at the barber)も廃盤になっちゃったんです……」という話をしたら、「コンセプト的にはこれが近いかもしれないです」と出してもらった。
爽やかな清潔感があって良い。
アットザバーバーみたいな、男性整髪料特有の甘い香りがない分、こちらはさっぱりした清潔感がある理髪店の香りといった感じ。

・VELVET HAZE

名前のかっこよさだけで気になった香り。
「今まで紹介した中だとムスクが強めなので、もしかしたらお姉さんは苦手かもしれません……」と言われたけど、トップの段階なら平気だった。
とはいえ、得意な香りではないかも。
クラブのサイケデリックな雰囲気をイメージした濃密な香りというコンセプトは、香りが似合う人を選ぶ分、纏った人はきっと妖艶で素敵なんだろうなと思う。

■まとめ

この日はMOJAVE GHOSTとLA TULIPEを肌に乗せてもらって帰り、香り比べ。
本当に生花みたいな香りでどちらも捨てがたいけど、今のところMOJAVE GHOST優勢。
LA TULIPEは、好きだけど似合う時期が限られる香りという印象でした。
春成分が詰まってるから、今の時期に即決しないと使う時期をずるずる逃してしまいそう。
MOJAVE GHOSTは、トップ〜ミドルの香りが最高だけど、わたしの肌に乗せるとラストが甘くなり過ぎな気がする……?

そして、明くる日もまたBYREDOへ。
GYPSY WATERとMOJAVE GHOSTを比べて心を決める……!と思いながら足を運んだところ、先日接客してくださった店員さんが!!!!
最終候補の香りを比べたいのと、心が決まったらぜひお姉さんから買いたいです!と言って、お試しの肌乗せと、ムエットに店員さんのお名前をいただいて帰ってきた。
たくさんの香水をおすすめしてもらって、本当に楽しい時間だったので、買うなら絶対にこの方から買いたい!
何より、どの香りも魅力的に説明できるくらい自社製品に愛を持っている人に巡り会えるの、香水好きな人間としてはこの上なく幸せ。

肌乗せの結果、GYPSY WATERはわたしの肌に実際乗せるとなぜかベースにいるはずのバニラがトップに出てくる。甘い。昨日香ったあの爽やかさはどこへ。
別の香水と間違えたかと思うくらいバニラ。バニラアイスの中に頭突っ込んだ?くらいバニラ。これグルマンの香水じゃないよね??

というわけで、軍配はMOJAVE GHOSTに上がったのであった。
「透明感のある香りお似合いですよ!」って言ってもらえたのも大きい。

夏が来る前には買いたいので、頑張って働きます。

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