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あんこ

前の記事で嫌な話を書いてしまったので、好きなものの話でも。

あんこが好きである。
甘党で和菓子が好きだった母方の祖父の血が、色濃く隔世遺伝したのだろう。
はたまた、母方の祖母が小さい頃から餅を食べさせてきた賜物。
どちらにせよ、母方の血が強く出た結果でもある。
そんなあんこの話。

どのあんこが好きかはよく論争に上がるけど、わたしはつぶあんもこしあんも大好きなので、あんこならもう何でもいい。こだわりなしである。
以下、好きなあんこのお菓子(と脱線する思い出話)。

・草大福
いなか大福とかいう名前で見かけたり、草餅という名前だったりするけど、草大福というのがいちばんしっくりくる気がする。
よもぎの香りがする周りの餅と、あんこがよく合う。春の味。
よもぎがそのへんでわんさか群生している土地で育ったので、祖母の作ってくれるおやつの代表格だった。これと夏の赤しそジュースが祖母に作ってもらった思い出の味である。
なお、母方の祖母はまだまだ元気。ワラビ採りに出かけては、何日かけて食べるつもりかわからないワラビを持って帰ってくる。採るの楽しいのはわかるけど、食べられる量を考えなさい。幸いなことに、ワラビは家族全員好きだからまだいいけど。

・あんバター
岩手県民なら誰でも知っているであろう、福田パン。盛岡育ちであろうとなかろうと、岩手県民(特に県央〜県南あたりの盛岡に出やすいエリアの出身者)は初めて食べたあんバターの福田パンを親だと思って付いていく習性があると言っても過言ではない。(※偏見)
カロリーの暴力は美味しい。あれはお昼とおやつの兼用。血糖値爆上がりは逃れられない。
あんこもバターも、ごってり塗ってあるのがおいしいのだ。
ごってり塗り放題というところでは、コメダのあんバタートーストも好き。
家でやるのとはまた違う。出されたあんことバターを、いかに上手く使い切るかが試されるので、最後のあたりとか異様にあんこの多いあんバタートーストができあがる。毎回、配分がうまくいかない。
でも、あんこがたくさん塗られた最後の一枚は、儚くも贅沢な楽しみ方。あ〜食べ終わっちゃう。

・豆かん
下手したらあんみつより好き。寒天、塩味の赤えんどう豆、黒みつ。仕上げにぽってり盛られたあんこ。
このシンプルな構成でいい。わたしは寒天いっぱい食べたい族なので。
西に住んでいたとき、銀閣寺のあたりにある豆かんのお店へ、足繁く通っていた時期があった。写真はそこで幾度となく食べたまる豆かん(あん豆かんにバニラアイスが乗ってる)である。
お店が閉店してしまい、今はもう食べられない、思い出のメニューとなってしまった。
閉店するのを知ったタイミングで京都へ行く機会があり、お店に並ぼうとしたら、同じことを考える人たちが炎天下の中にたくさんいた。
暑さに耐えきれなかったので、離脱して別のお店へ駆け込んだけど、食べ納めしておきたかったなと今でも思う。
冷たいバニラアイスと、甘いあんこと、黒みつがかかって優しい甘さのある寒天と、少し塩味のする赤えんどう豆。
あれを食べながら、人の少ない店内でゆるゆると過ごす時間が好きだった。

・豆大福
ふたばの豆大福はとりあえず食え。飛ぶぞ。(表現よ)

ヤマザキの80円くらいで買えるすべすべもちもちの豆大福も好きだし、そこらの和菓子屋で気軽に買える豆大福も好き。一時期は豆大福ばかり買っていたので、未だに実家へ帰ると言うと、母が買ってくれる。
ふたばの豆大福は、並ぶ価値がある。
甘くない外の餅、塩味が程よく感じられる豆、ぎっしりのあんこ。この世が終わる前のおやつこれがいい。
これより美味しい豆大福があったら教えてほしいです。美味しい豆大福の情報ください。
好きなわりに、ふたばとヤマザキの豆大福が根強く記憶に残りすぎていて、他の豆大福が思い出せない。

・どら焼き
ふかふかの生地とあんこ。これでいいんだよこれで。
あんホイップを否定するわけじゃないけど、どら焼きはあんこオンリーなのがいいんですよ。
マリトッツォみたいな見た目のどら焼きも魅力があるけど、あんこがいい。
地元のお菓子屋には、りんご餡のどら焼きがある。
はちみつの味がする、りんごの練りこまれた白あんがべらぼうにおいしい。
スタンダードなつぶあんのどら焼きもおいしいけど、りんご餡のどら焼きを毎回買ってしまう。
わたしの仏壇には、毎日これを供えておいてほしい。
とらやのどら焼き食べたことない。


まだたぶん好きなあんこのお菓子があるので、思い出したらPart2書きます。

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