自分と相手側を分ける考えはまずい
マッピング思考という本で気になったとこをメモ。
思考とアイデンティティ
思考がその人自身、アイデンティティになるとまずいよねーってことでして、意見の違いがまるで人格を否定し否定されのような言い争いになってしまったりするからですね。
例として、子育てにおいては「母乳派」と「粉ミルク派」で言い争いに発展するのだそうで、ママ戦争(マミーウォーズ)とも言うぐらいだそうです。
これは自分が何者であるか、世界に示す意味合いがあるのだそう。
政治や宗教の話がしにくい風潮ってのもただの思考ではなくその人自身になってしまっているケースが多いからだそうで、相手の支持政党への批判はその人への攻撃と同じような意味になってしまうと。
これは結構わかるなあ、SNSとかみてると政治の話でめちゃくちゃ攻撃的な人とかいますからね。
これは政治とかに限らずいろんな場面であることで、〇〇派VS〇〇派みたいな対立煽りなんかもまさにって気がします。
で、ある考えに同意するのと自分のアイデンティティにするのは違うよねーとおっしゃっていまして、
同意とアイデンティティは違う
思考がアイデンティティになるってどういうこと?って思うんですが、このように説明されていました。
敵に囲まれているという感覚
ある考えがプライドとして固まる
敵に囲まれている感覚は、自分の意見がバカにされたり批判されたりすることで敵に囲まれている感覚になり、自分と同じ意見の人と結束を深めようとする心理状態で、こうなると考えが凝り固まってアイデンティティになっていくと。
ある考えがプライドになるというのは、暗号通貨で例えると
ただのお金儲けだけではなく、世界を変えるんだ!とか銀行などの集権的なシステムから人類を開放するための戦いだ!
みたいなプライドが固まってアイデンティティになると。
思考がアイデンティティになっちゃってるサイン
次に、思考がアイデンティティ化してるサインとして以下のようなものがあるそうです。
「私は〇〇だと信じている」と言う
批判されるとムッとする
挑発的な言葉を使う
絶対に私が正しいという口調で話す
門番のような視点をもつ
他人の不幸を喜ぶ
蔑称を使う
自己弁護をする
心当たりあるものがあるなー笑
批判されてムッとしたことあるし挑発的な言葉も使ったことあるし。。
喧嘩したときに言ってしまったことあるな。
いくつか解説を読みます。
批判されるとムッとする理由として、
好きなものを否定されたときとかにイラッとするやつですねえ。
有名人が不祥事を起こしたときにその人をかばうみたいな行動もそうだとしたらアイデンティティ化している可能性が高いと。
門番の視点は、〇〇でなければ〇〇と名乗ってはいけないみたいな境界線を引こうとする考え。
蔑称は、相手をフェミナチ、キモオタとかバカにする呼び方。
自己弁護は、社内でもっと成長の速度をあげるべきだと声が上がったときに「焦るべきではない」などと主張して自分の立場を保とうとすることがアイデンティティにつながる。
子供もたない主義だった人が子供をもつことにしたときなど。過去に否定してきた人の考えを認めることになるから考えを変えるのが大変。
これらの何が問題かというと平等に考えることができなくなると。
納得です。
自分の考えを守ろうとしたり、自分の意見が正しい証拠ばっかり集め、
相手に攻撃っぽいことをされると拒絶しちゃう。
「母乳育児は健康上どんなメリットがあるか」といった議論をすべきところで、「私はよいフェミニストだろうか?」「友達に批判されないだろうか?」「私側の意見は正しいと証明されるか、恥を書くだろうか」
と個人の思惑にどんどんずれていってしまい、問題の解決が遠ざかると。
思考がアイデンティティ化しないように意識する必要がありますなあ。
自分の思考の偏りを確認する
自分の思考の偏りをチェックする方法として、
イデオロギー・チューリングテストってものが紹介されてました。
反対意見の人の立場になって問題を説明する。
それが相手が実際に言ったり支持してくれそうなものになっているか?
相手の立場になることに抵抗があるほどアイデンティティが固まっている証拠でもあるとのことで、相手への理解度チェックにもなるとのこと。
なかなか良さそうです。
個人的な感想
自分は人より考えが偏っていないと思うことがもう偏っていたりするので、いつも偏っているぐらいの意識でないとバイアスかかりまくってるんだろうな。
相手の意見にイラッとしたり、何言ってんだ?みたいな場面ではもう偏っているのでその状態で、あー自分今偏ってるなあと気付くのはなかなか難しいと思うので、自分がどういった場面でそうなるのかを知っていたほうが良さそうですね、この話題では自分の意見が正しいに違いないと思う傾向があるよなあみたいに。
SNSでも誰の意見を聴くかは大事だそうで、上記のように思考がアイデンティティ化してる人の話より相手への理解を示してる人の話を聞くほうが自分のアイデンティティも和らいで意見を変えやすくなるそうです。
これは誰をフォローしたりするかで聞く内容は選べますよとのこと。
アイデンティティは軽くしていきましょ。
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