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知って測って恋するカラダ「デリケートゾーンケアって知ってる?」webセミナーレポ

皆様こんにちは!MelliaのMAIです!
今回は2022年1月に行われたセミナーについてご紹介します!

今回のオンラインセミナーは、慶應義塾大学 SFC研究所  健康情報コンソーシアム TeamROSE主催によるもの。会員の方向けのセミナーだったのですが、勉強になることばかりな内容でした。この内容をぜひみなさまにもシェアさせてほしい!という思いをお聞きいただき、コンソーシアムの方、および登壇されたみなさまのご好意で、こちらでセミナーの一部をご紹介させていただくことになりました!
セミナーの開催から時間が経過していますが、興味深い内容なので、ぜひご覧ください!

TeamROSEとは

慶應義塾大学 SFC研究所  健康情報コンソーシアムにおける、女性の健康の研究と啓発を行うチーム。すべての女性が健康的な体についての正しい知識を持ち、愛するカラダを持つ人を増やそうというミッションのもと、産学官民連携で研究と啓発を進めています。

悩んでいる人は多いのに、ケアが普及しづらい日本

Melliaからは、ホルモンバランスプランナーでもある代表の原が登壇。
昨年実施した自社アンケートなどをもとに、海外でのデリケートゾーンケア事情や、どんなことに悩んでいる方が多いのか、などをご紹介しました。

こちらの結果を見ると、欧米と比較するとデリケートゾーンケアの普及が遅れていることが分かります。

こちらのアンケート結果からは、デリケートゾーンに何らかの悩みを抱えている方は約80%もいることが分かります。

日本では、デリケートゾーンケアに対して恥ずかしいというイメージを持つ方もまだ多いのが現状。一方海外では、段階的にデリケートゾーンの解剖学的な知識やケアについてのスキルを学ぶ教育があったり、親から子へケアについて伝える家庭も多いそう。
医師、親、教育の3方向で行われているため、自然にデリケートゾーンケアが身についているのかもしれないですね。

ケアをすることで、自分を知り大切にすることができ、また将来のトラブルの予防にも繋がります。
デリケートゾーンは老若男女誰もがもつもの。決して恥ずかしい話ではないですし、自分やパートナー、ご家族の健康のためにも、多くの方にまずはケアの必要性について知っていただきたいです。
デリケートゾーンケアのアイテムを提供している我々も、もっと啓蒙活動に力を入れたいと思っています。

調査結果については、こちらもご覧ください。

カラダを知る

産婦人科医である谷内先生からは、内性器や外性器のカラダのこと、女性のライフステージごとのデリケートゾーンの変化、どんなトラブルを発生しやすいか、などのお話がありました。

谷内先生によると、ライフステージ別に見ても、デリケートゾーンは肌トラブルが起きやすいパーツだそう。デリケートゾーンは角質層が他に比べて薄く、ナプキン、おりものシートによる蒸れ、擦れが起こり、かゆみの原因になることも。女性ホルモン減少の影響を受けやすく、性交渉も刺激になってしまいます。
実際にデリケートゾーンケアの意識は高まっているようで、恥ずかしがらずに受診して欲しいと産婦人科医としてのお立場からのお話も。私自身も受診のハードルが高いなと感じていたのですが、誕生日が来たら受診してみるなど、定期的に診ていただく習慣をつけなければと思いました。

暑くなってくると「脱毛」を意識される方も多いのではないでしょうか。
デリケートゾーン脱毛、いわゆるVIO脱毛をすべきかどうかは、毛量にもよるそうです。毛量が多いことが原因で蒸れたり痒みが出たりする方もいるので、その場合は毛量を減らすことでトラブルが減少することもあるそう。全ての毛をなくすかどうかは、個人の判断によるところですね。
ただし、脱毛後のトラブルも多いのできちんと調べた上で、かつ医療機関で実施することをおすすめされていました。

自分の内性器や外性器について、本来なら5〜8歳で学ぶべき知識であるはずなのに、知らないまま大人になっていたことを実感しました。医学的立場から見ても、適切なデリケートゾーンケアが必要とのこと。ケアだけではなく、おりものの状態など、意識的に自分のカラダと向き合っていきたいですね。

カラダを大切にするスキルを学ぶ

看護師でもある矢込さんからは、どうしてケアをする必要があるのか、具体的にどういったケアをすべきなのかを教えていただきました。

デリケートゾーンで起こるニオイや蒸れ、かゆみ、乾燥、おりものトラブル、性交痛や排尿時痛などはどれも皮膚トラブルだそう。皮膚のバリア機能が低下することで、雑菌が入ったり、刺激から守れなくなったりするのだそうです。大切なのは、デリケートゾーンのバリア機能を維持すること。
ケアをする理由を理解できていると、継続するモチベーションにも繋がりますよね!

矢込さんがお話ししてくださった、デリケートゾーンのトラブルを防ぐ4つのポイントはこちら!

・清潔
雑菌や汚れ、おりものなどをきれいに取り除き、清潔に保つ必要があります。
・保湿
皮膚がもともと持っている水分を補充することと、上から脂の膜を張ってバリア機能を助けることが大切。
・通気性の良い下着
必要以上にジメジメさせないことでバリア機能を保持できます。天然素材でできているものを選ぶとよいそうです。
・おりものシートなどのこまめな交換
こちらも必要以上にジメジメさせないことに繋がります。

トラブル予防のポイントを踏まえた上で、正しいデリケートゾーンのケア方法を教えてくださいました。デリケートゾーンは他の皮膚と違い、善玉菌の乳酸菌がいて酸性環境に保たれています。適切にケアをすることで、酸性の環境を整えていくことができます。

・デリケートゾーンの正しい洗い方
1. 35〜37度のぬるま湯ですすぎます。熱すぎるのはNG。
2. デリケートボディウォッシュをしっかり泡立てます。
3. 指の腹を使って前から後ろに優しく洗います。爪を立てたり、ナイロンタオルの使用はNG。アンダーヘア→Vゾーン→Iゾーン→Oゾーンの順番に洗います。
4. お尻全体を優しく洗います。
5. ぬるま湯でしっかり洗い流します。泡が残るとトラブルのもとになるので要注意。

・デリケートゾーンの正しい保湿方法
1. タオルで水分をしっかり拭き取ります。この時、ごしごしせずに優しくぽんぽんとするのがポイント。
2. ブライトニングケアなどをしたい場合は先にケアをし、その後全体にクリームやオイルを塗って保湿します。このときも、アンダーヘア→Vゾーン→Iゾーン→Oゾーンの順番に。

お風呂上がりはデリケートゾーンが中性に近づいてるときなので、お風呂上がり15分程度でケアをして酸性に戻していくのが大切だそう!

デリケートゾーンケアの洗い方については、こちらのnoteもご参考ください!

専門家によるQ&A

参加者の方からいただいた質問に回答するコーナーも。専門家の方に直接質問できる機会はなかなかないので、ケアのお悩みについて多くの質問をいただきました。
自分も当てはまる!というお悩みもあるのでは?せっかくなので、一部をご紹介します!

Q:お湯だけで洗うのはどうですか?
A:特に皮膚が敏感になっているときなどはお湯だけでの洗浄でもOKです。ただ、酸性の環境を作っていくということを考えると専用ウォッシュを使うことでトラブル予防につながります。

Q:生理中もデリケートゾーンケアは必要ですか?
A:生理中はトラブルが起きやすいので、ケアをしたほうがよいです。また、ナプキンもこまめに交換が必要です。特に、経血量が減ってきたときは要注意!
汚れていなくても、ある程度の時間つけると雑菌が繁殖しているので、交換がマストです。
また、タンポンは腟の中に入れているので、ナプキンの方が衛生的といえます。ナプキンとタンポンを併用していても経血が溢れるくらいの人は月経過多の疑いがあるので一度婦人科を受診してみましょう。

Q:更年期とデリケートゾーンケアの関連性は?デリケートゾーンケアをすることで更年期は改善しますか?
A:更年期とデリケートゾーンケアは関連性が高いです。更年期を迎えると、女性ホルモンが減少して、腟の状態もかなり変わります。乾燥するし、善玉菌も少なくなり雑菌が増えやすくなってしまいます。ケアすることで更年期による症状も改善されるので、更年期を見据えてしっかりケアしていきましょう。

Q:男性もデリケートゾーンケアをしたほうが良いですか?
A:男性も性器を清潔に保つことが大切。女性を守るためにもぜひデリケートゾーンケアをして欲しいです。

今からでも遅くない!

今回のセミナーを通し、まだまだデリケートゾーンケアについて不勉強だったなと実感しました。
私だけではなく、多くの方は外性器・内性器の知識や正しいデリケートゾーンケアについて、子供の頃に学ばずに大人になっているのではないでしょうか。
デリケートゾーンはカラダの中でも重要でとても大切な部分。今からでも基本を学び、正しいデリケートゾーンケアを行うことで、これから迎えるライフステージの変化やホルモンバランスの変化、カラダの変化を受け入れ、適応していけると感じました。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!次回もお楽しみに!


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