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「いちごオレを飲む」ということ

いちごオレ!


この誰しも見たことがあるこのパッケージデザインは、もしかしたら既に気付いてる人もいると思うが「可愛い」
 薄いピンクと黒のフォントのマッチング力は、右に出る者はいないだろう。本来であれば、こんなに収まり良くデザインできるはずがない。わたしはかつて、薄ピンクのパーカーに黒のスキニーを合わせた事があるが、なんとも言えない気持ち悪さを感じた事がある。優しい薄ピンクに、強気の黒色は合わない。

 この絶妙なデザイン。フォントに秘密があるのか?「ゴ」の濁点が⚫︎⚫︎になってるのが、黒の色の強さを緩和してるのだろうか。この微妙な濃さの水色か?いちごの位置か?
 色々考えてみたが、結局分かるはずもなく。ただ、分かったこととしては、この薄ピンクと黒の黄金比のパッケージデザイン考案者は天才に違いないということだ。

 デザインだけではない、中身(液体)も「可愛い」を徹底している。まるでピンクの絵の具を溶かしたような、一切の濁りのない薄ピンク。こんなピンク色は自然界に存在しない、夢かわエンジェルピンクである。恐らく、魔法で作られている。桜でんぶも嫉妬モンの超絶可愛さ。
 
 香りも同様、小学生の時に使っていた、いちごの消しゴムのような懐かしい香りがする。女の子はこの香りを嗅いで、青春を謳歌してきた。共に歩んできた香りだ。


可愛さ全振りのいちごオレ。


「いちごオレを飲む」という行動だけで、生まれる(生まれてしまう)大きな効果があると思う。

 ツインテールの涙袋ぷっくり女子高生がいちごオレ飲んでいたら、想像通りの「カワイイ」だし、コワモテの男が飲んでいたら、それは「ギャップ」になるだろう。

 可愛く見られたかったら、まずいちごオレを飲め。
かわいいパッケージを手に持つだけで、アイデンティティの完成。


不気味で可愛い人工的な色と香り、途中で飽きてしまうこの甘さ。
 
 敢えてここまで味について言及はしなかったけど、美味しくはない。
 いちごオレの味を好んで頻繁に飲んでいるユーザーには、皮肉に聞こえてしまうと思う。それでもここに書き残そうとするのは、わしの心にいちごオレが足りないからなのです。許して

可愛くなるということとは、こういうことなのかと、ため息をつきながらカロリー表を確認し、飲みかけを冷蔵庫にしまいました。今日はなんだか飲んでみたかったから久しぶりに買ったけど、懐かしさだけを深く感じながら、やっぱりずば抜けて美味しいジュースだ!とは思わなかった。

いつか「わたしの血はいちごオレでできている」と、キラキラした目で言える日が来ることを願います(辛ラーメンを食べながら)。

ことしもがんばろう。

おわりー!

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