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恋のから騒ぎに出演応募しようとしていた母


今日は、ざっくり。居酒屋でいう、お通し程度の話題。

少し前に、母親から
「あんたがまだ産まれてない時(約30年前の話ですね)、恋のから騒ぎに出演しようかめちゃくちゃ迷ってたんだよね」
と話があったのを覚えている。

恋のから騒ぎというのは、番組名で、
MCの明石家さんまが、素人として出演している女性の発言にガンガンツッコんでいくバラエティ番組だ。素人が語る話の内容、深夜放送枠ならではの赤裸々な女性の発言、そしてピコピコハンマーで女性をさんまが引っ叩く描写は、現代の令和時代には放送はできないと思う。確かに面白いのだけれど。(わたしもこの世に生を受けてから何回か拝見させていただいたことがある)

 そんな番組に出演しようか迷っていた母親は、今では普通のオバチャンなのだが、当時はめちゃくちゃ元気な女性だったんたなあと感じる。おそらく今のわたしと当時の母親は歳はさほど変わらないはずだが、わたしは少なくとも出演したいなんて思わない。

 なぜか。
「顔出しで地上波に出るという覚悟がない」というのが理由となるだろう。地上波で、もし変な話を繰り広げてしまったら、ネットで批判を喰らう羽目になるだろう、とにかく怖いと思ってしまうのだ。きっと、派手で面白い話なんてひとつもできない気がする。尖った話を公然で繰り広げるなんて、到底無理だ。

 企画も令和向きではない。さんまは「こんぷらいあんす」に気を遣って、ピコピコハンマーで女性を引っ叩くことはしないだろう。となると、番組自体のブランドが薄まってしまう。素人が誰も傷つかない発言をし、さんまもそれに対して「へえ」か「ファー」しか言わない番組なんて。面白いとは思えないな。

 「こんぷらいあんす」が生まれる前の時代。伸び伸びとしたお笑い番組に出演したい!という一女性の思いは、少しだけ羨ましいなとも思う。とっても元気だ。健康的だ。

 

一人暮らしの部屋で、お風呂上がりでスキンケアをし終わった肌で、ひとり酒を飲み、深夜番組の恋のから騒ぎを見ながら過ごす空間。


当時の女性が、そのような空間に身を置いていたのかと思うと羨ましいな、と切実に思う。



そんなことを
お風呂上がりのスキンケアをしながら、YouTube生放送をぼんやり流し聞きしたときにふと思った。今日この頃。

 令和の社会の闇のリアルさを伝える暴露系YouTuberの生放送も、時代が進んだら見方が変わるのだろうか。

 もし、変わるのだとすれば次世代の若者女性に「令和の独身OLの過ごし方、羨ましいなあ」と思われる女性の過ごし方を今のうちしておきたいなと思う。どうせだったら。



今日はおわりー!


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