私にとっての特別曲① 「空想科学少年」

こんにちは、メリッサです!

今日は私の特別な曲たち、その中の1曲をご紹介します。
もちろんポルノグラフィティです。お付き合いいただけると嬉しいです!

空想科学少年

これは2ndアルバム"foo?"に収録されている曲で、初めて聴いたのはもう20年ほど前のことになるだろう。

"foo?"は初めて買ったポルノグラフィティのアルバムで、1曲目の"INNERVISIONS"の歌詞から言って本当に圧倒されたのだけれど、この「空想科学少年」の歌詞は、私の心情を的確に言葉にしてくれていて驚いた。

個人的には、ポルノグラフィティの歌詞は二番がいいと思っている。
でもこの曲については断然一番だ。

「ララ呼吸をしない犬はもういるから
 僕自身もまもなくロボットになれる
 ハートも鉄になるのさ
 傷ついたら取りかえようあの子のことも忘れれる」
「Utopia 感情なんてもういらないよ
 大嫌いさnothing nothing
 曖昧に濁した答えもやさしさなのかな
 Utopia 丈夫な心が欲しい痛いのはもう嫌なんだ
 トビラを開けてください穏やかな明日へ
 純情をぶつけた見返りがMonkey Dance!」

この頃の自分が具体的に何に悩んでいて、どうしてこう思っていたのかを正確に思い出すことはできない。

なぜかというと、私は生きている毎日、こう思っているから。

そんな私が、この曲に、この歌詞に出会った。
何度も泣きながら聴いた。

私は言われたことしかできなくて、ロボットみたいだと言われる。
いっそロボットになりたいと思う。鉄のハートを持って、傷つくことを知らないロボットになりたい。

実はこの記事を書いている今も、そんな気持ちだ。

感情を感じることも、アレキシサイミアの気がある私はとても少ない。
人の気持ちはもちろん、自分が何を感じているのか理解することもできない。共感能力がゼロだと言われるし、自分でもそれは重々わかっているのだけれど、でも、それはイコールつらさを全く感じない、とか、傷つかない、ということではないようで、気づかないだけで確実に私の中に積み重なっている。


行き場のない思いたちがどんなに悲鳴を上げていても、私は気づかない。

だから、ある日限界が来る。
朝起きたら動けない、起き上がれない。

だから、もう感情なんていらない。
傷つかない丈夫な心が欲しい。
痛いのはもう嫌なんだ。
それがあるところがUtopia.

この曲の曲調は決して暗いわけではない。むしろ明るく、キャッチ―な方だろうと思う。

そんな曲に、晴一はこんな詩を載せてしまうのだ。

以前晴一が「重力ピエロ」という本の紹介を書いたとき、その登場人物が語る言葉を引用していた。

「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」

この曲を聴きながら、その言葉を思い出した。

晴一はどんな思いでこの詩を書いたんだろう。
私は文字通りに受け取ることしかできないから、真意を図ることはできないけれど。
どちらかと言えば明るいこのメロディに、こんな想いを載せるなんて反則だ。

ポルノグラフィティを聴きたくて、また生きてしまう。
痛くてたまらないのに。

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