息抜きの日

わたしだけではなく、なんとなくまわり全体が疲れてしまっているのを感じるこの頃。
息抜きに、夫と、数年前まで住んでいた街へ行く。

電車で一本、距離にしても時間にしても、ノスタルジーに浸るにはあまりに近すぎるのだけど、
ひさしぶりに見る景色は、ちっとも変わっていないようでもあり、まったく知らない場所のようでもあり。

そのまま、あのころの自分ごと。
たったの四年と半年にも満たないのに。

たくさんのすきだった場所がなくなってしまったけれど、なにひとつ変わらずに存在するものもある。
テーブルや椅子、年季の入った壁。なつかしいメニューと、それからあの無愛想なマスターに、心底ほっとして、はぁ、近いんだから、ノスタルジーを起こさないうち、次はまた違う料理を食べに行こうと思う。

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