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今に感謝。左片側顔面麻痺(ベル麻痺)を経験して③

ごあいさつ

Gender&Diversity Lab Melatiの新津茉莉花です。春が近くてウキウキしますね。

ベル麻痺になった経験について記事を書いていて今日はその3回目です。私が記事をとおして伝えたいのは、「今ある日常やあたりまえのことこそが、尊いことでそれにこそ感謝だね」ということです。


これまでの流れ

2018年の夏、国連の仕事でコートジボワールに単身赴任をしていた。けっこう過酷な国内出張の後、サルモネラ菌に感染して現地病院へ入院→退院翌日の早朝、急に目が覚め、「行かないと!」との直感。夫の住むインドネシアに向けて出発も、飛行機の遅延が重なり、疲れがマックス。フライト中に、口の左に食べ物がたまる&左目から涙がたくさんでてくるなあと感じる。1日半くらいかけてやっとのことで、コートジボワール→エチオピア→シンガポール→インドネシアに到着(いまここ)。夫との再会を喜ぶ。
 

インドネシアの自宅にて。朝起きると顔の左が動かない!

昨夜は夫と久々に再開。スタバに行って、日本食居酒屋に行って、何を食べても美味しくて街はきれいで嬉しさマックスだった。
朝、夫より早く目が覚めて、洗面所に行って鏡を見てみると、!「!!!!!!!!!!!!!!!!!」
顔の左側が動かない!まったく動かない!!!!!!!!
左目の瞬きもできなくて、、、何もしなくても左目から涙が流れている!!!!!!

驚いて、夫を起こす。
「起きて!顔が動かない!」

夫が起きて、「!!!!!!!!!!!!!!!」となっている。
パニックになる私。

夫がすぐに首都ジャカルタの大きな病院に電話をしてくれて、すぐにタクシーを呼んで病院へ向かった。

ジャカルタの病院へ

担当の先生が、まだ出勤していないとのこと。
夫が、担当の若い女性の看護師さんに、先生はいつ来るのか聞いたところ、若干笑い気味に「えーわかんない」ってな感じの回答。
普段なら、まあそんな感じの対応だよね!日本じゃないしねってな感じでそういう対応されてもまったく気にしないんだけど、
顔が動かなくなって何が起こっているのかわからなくて朝からずっと不安な私は、その看護師さんの回答の様子を見て、必要以上にブチ切れて泣いてしまった。。。。
先生が来て、診てもらえた。
「ベル麻痺」というものとのこと。
針の治療をすれば大丈夫、マッサージすれば治る、との診断。

でも、私は、インドネシア人の同僚が以前この病院の医療ミスで亡くなったことがあったことを思い出して(+看護師さんの先ほどの対応の様子にも不安を覚え)、「私は日本で治療を受ける!」と強く思う。

「私、日本に帰る」緊急帰国

病院の会計を待っている間に、携帯からその日の空きがある日本行きチケットを予約。夜12時くらいの便が取れた。

帰宅して少し休む。夕方、急にお腹が痛くなってきた。
自宅近くの日本人が多く通う小さなクリニックを受診
診断は「ストレスによる腹痛では?」

そうこうしているうちフライト時間が迫ってきて、昨日アフリカから持ってきたスーツケース(ほとんど中身を出していない)をひっつかみ、夫とタクシーで空港へ。空港では、フライトを待つ間、中華料理のお店でラーメンを食べた。顔の左側が全く動かないので、麺を食べるのがなかなか難しい。でも、不安の中で食べたラーメン、なんだかホッとした。

飛行機に乗って日本へ向かう。フライト中のことはほとんど記憶がないけれど、夫が隣りにいてくれて、助かった。
(続く)





 






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