きつねは世界と仲直りできないままでいた。 11 ayumu aizawa 2016年9月20日 23:59 嵐の夜、きつねは世界と仲直りできないままでいた。ベランダの植物をしまい忘れたが、おれもびしょ濡れだしな、と思った。パチンコ屋の幸福も夜のバスの幸福もとても眩しく見えた。ファミレスのコーヒーの湯気に隠れてしまいたかった。深夜。雨はあがり、雲が切れた。世界はただ仲直りを待っていた。 #小説 #おはなし #短編 ダウンロード copy #小説 #短編 #おはなし 11 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート