見出し画像

ほつれたら直しながら。

世界の果てのある町に
自前の幻想を大事にしている
男がいた。
誰もがいいという幻想では
なかったが男はそれを
ほつれたら直しながら大事にした。
他のひとの幻想では
しっくり来なかった。
男は静かに自前の幻想を大事にし、
自前の生活を紡ぎ、
自前の人生を歩んだ。
ほつれたら直しながら。

この記事が参加している募集

眠れない夜に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?