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幽霊列車

幽霊列車の食堂車できのこのスープを飲んでいる。
若い幽霊のウエイトレスが、
あら、雨、とつぶやいた。
窓の外は白夜の森が続き、
朝の雨が窓に降りかかった。
わたしは、わたしがもう幽霊なのだから、
悲しむこともないんだな、と思い、
ほっとしてきのこのスープを飲みながら、
朝の暗い雨を眺めた。

#短編 #おはなし #小説

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