「馬鹿は強い」 (元・K.)

※iPhoneにて投稿になるため、段落頭のスペースが半角になります。私が神経質過ぎるので、念の為……。

 十四日、約束通りいつものBARへ行きました。朋輩と飯食って、二十二時を過ぎた頃にボスが来て下さいました。
 本当に、このお方はお話を話を引き出すのがとても上手だなぁ、と。朋輩の昔話を、不要な気遣いをさせずに引っ張り出し、彼の少量の涙を流すまでに。引き出し上手な上に、聞き上手。私は和服での参戦でしたが、笑ってくださった上に「煙草、好きに吸っていいからね。気にしないよ。」とまで。

 ヒラの病み上がりの若造と、初対面になるその若造の連れの為に、鬼忙しい中来て下さって本当に感謝してもしきれないです。ありがとうございました。

 そしてボスがお帰りになられた後、閉店間際に、ボスが座っていた席に次のお客さんが来ました。その方は我々の話に耳を傾け、我々とは違う業界の視点から、けれど同じ人間として、とても深く身に染みる素敵な言葉を沢山頂けました。「無理しちゃだめだよ。」と真っ先に言って下さったのが、何より私の心を温かくしてくれました。

 今日の表題は、その方から貰えた最も響いた言葉。「馬鹿は強い」。今までの、自分の馬鹿さ加減には我ながら振り返ってみるとほとほと呆れるものです。中坊時代から、或いはその前から、阿呆な事ばかりを繰り返してきました。勿論、誇れる愚行も極僅かにはありますが、それを覆い尽くす程の愚行の数々。
 休職中、私はこの世界に再び帰る資格があるのだろうか。と何度も悩みました。分岐点ではないのか、と。恩義を感じた同じ職場の方々と、医者の先生、そして何より親しくしてくれる皆さんの言葉のお陰で復帰できましたが、その疑念は未だ拭い切れておりません。
 しかし、あの席で私達に語りかけて下さったお方は、「その痛みを知っているからこそ、教える人として存在する意義はある。」と諭してくれました。申し訳無い事に、あの時の私はアルコールで振り切っていたので、実の所一字一句正確には覚えていません。ニュアンスですが、心にぽかぽかと残っています。

 お願い煙草、叶えてくれました。漫画で何度も読んだお願い煙草の話、結末がしょーもなくて大好きなのですが、実践したのは数年ぶりでした。煙草の神様は私を見てくれていたような気がします。これまた感謝感謝。

新箱を開けた時に、一本逆さにします。
それを最後に吸うと、願いが叶うという。
まぁ、ジンクスの一種です。

 我が家にも炬燵が導入され、昼寝と食事が更に快適になりました。何とか越冬出来そうです。親父に感謝。

カーペットはAmazonで購入。
炬燵布団にベストマッチ(当人比)

 今、午後の試合に向けて暖かいお風呂でにアヒルさんと浸かりながら執筆しています。

 愚行を思い返していた時、片想いした数を思い返しました。心を握り潰される程、相手を想って仕方なくなった回数は五回、いや五人。惚れっぽい性格なのは自覚しています。笑

 その内実ったのは二人。一人は中坊時代の愚者全盛期。それが祟って相手を傷つけ、別れる事になりました。小学二年で転校するまで、仲良しだった女の子。中学二年でバスケット会場にて、スコア記入で名前を見かけました。バスケットを始めたらしい、という事は自分がバスケットを始めて二年目くらいに噂で聞いていましたが、唯一ワンハンドシュートを打つ彼女に、実に六年近く親しさを覚え、それは恋心に発展しました。
 それから一年後、悪事を覚えた私に、その彼女との再会が叶いました。悪友達の支えもあり、二人っきりで話した所、何と両想いだったのです。そのまま相手を想って過ごせばまた変わっていたのでしょうが、当時の私にはそこまでの気回しよりも調子に乗ることしか出来なかったのです。別れてから一度、連絡が来た事がありましたが、携帯ではなくパソコンの方にメールが来ていたので、気付いたのは遥か後でした。その時にすぐ気付けなかった事、もし二度目の再会があるのなら、頭を下げて謝りたいです。

 もう一人は、実に七年近く共に居てくれた大切な人。今でもその感覚は変わりませんが、関係性は恋人ではありません。何かあれば力になりますが、相手はそもそも私の事を覚えているのでしょうかね。笑

 今日の一曲は、ムック「リブラ」。様々な事を天秤に掛け、ひとつの決心をしました。
 私のアカウントネームを、今まで変えずにいた、本当に名乗りたかった名前に変えました。
 自筆の本が本屋に並ぶ時、この名前を相手に届ける事が夢なのです。私も、微かな一歩を踏み出しました。様々な出会いと縁に感謝を。私の生き様は、これからも変えるつもりはありません。

いつの日か死にゆく僕は
君に何ができるだろう
陽は昇り光を注ぐ
永久に この世界に