紫電 18
聖邪の行進は僕の上を歩く
深夜2時に炬燵で目が覚めた。睡眠導入剤は流石は薬ということで、3時半から更に3時間眠れた。起きたら、朋輩が来ていた。
龍の間。名の由来は至極くだらなく、そして私の家らしい部屋である。
それにしても陽が雲に隠れてしまってはこんなにも寒いのか。何もせずとも手が悴んでやってられない。
よくもまぁ龍の間ですやりすやり眠れるものだ。感心する。あの極寒の間で……。
闇を葬へ
この歌詞の時に母親から葬儀関係の仕事をしてみてはという提案があった事にも何かしらの意図を感じてしまう。
Gasp for breath
水槽の中で汚れた水を泳ぎ継ぎ足されるヘドロに藻掻きながらも諦めない。
檜の香りは珍しく落ち着いている心を更に穏やかにしてくれた。落ち着いているのは深夜飛ばして来てくれた奴のお陰かもしれない。
多少のBlankはあったものの、やはり二十年を超える付き合いというものは互いをよく知るものだ。
美麗極まりないシンフォニックに舞い踊る悪魔。
バンド・サウンドに滑らかに溶け込み世界観を深めるシンフォニック・アレンジ。流石と言う他に言葉が浮かばない。
絶景に群がる
不可抗力に終わる
知っていただろ?
「この世界は残酷だ」
たった一曲で十分に迫る音楽の世界。耽り甲斐があって大変素晴らしい。
言葉を紡ぎ、それを時には華麗に、時には怨念が垣間見えるような絶叫で歌い唄い詠い尽くす。生きていて、この人を知れて本当に良かった。
きっとここからが夢の国さ
空にスイスイ舞い上がる…
哀愁とロックの融合。まさしく私が求めている音楽。
LIVEで何度泣いたか分からない。感情移入が激しい故に、彼らの言葉には何度も泣かされる。
我が家に双龍が降臨する。流石は龍の片割れ。
双龍降臨。雀が鳴く。
続
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