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「朝焼けと掛布団」

水曜の午後から、不調の為欠勤した。

木曜の夜、多少落ち着きはしたものの

働くのに必要なエネルギーは

足りていなかった

今朝

六時より前に目が覚め

居間のカーテンを開くと

紅色の空が出迎えた

無理矢理起こした友人と

居間に戻ったその瞬間

二人の前に太陽が顔を出した

「俺、ちょいと職場行ってくる」

自然と出た言葉だった

「おぅ、頑張れよ。俺はもう一眠りする」

友のやわらかな笑顔とエール

出勤こそしたが、何をした訳でもない。

現状報告して、

「来週に向けて気持ちを整えます」

と話しただけだった。

「それで十分、花丸だよ。」

上司はそう言ってくれた

今の自分の精一杯なのだ

自分の中で柔軟に受け止めるしかない

この仕事も、患った病も、そして人生も

簡単に手玉に取れる訳が無い

上手に、上手に

自分の信じる「正しさ」を

貫くことができればもう百点なんだ

結果どうこうより、その過程も見よう

自分が一生懸命やったなら

それでいいではないか

引っ張り出して天日干しした

貰い物の分厚い掛布団がそう言った

僕は、ぐっすりと気持ちよく寝られた

少し重たいけど、

暖かくて、分厚くて、優しい掛布団

僕も、この掛布団みたいな人に

なれるといいなぁって

昼寝から覚めた時に思ったんだ

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