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◾️求 : 親愛のハグ(触れるの許可について)

 人の恋愛観を訊くのが好きだ。いや、恋愛観と縛ってしまうのは勿体無いし御門違いかもしれない。もっと人類愛的な広い視野のことでもいいし、私とその子の二人だけの関係性、ミクロなものでもいい。 
 先週は大学時代の友人とそれぞれ数名とサシで会う機会に恵まれた週であった。展示を観たり、ご飯を食べたり、或いは少しファミレスに立ち寄ってくれたら気づけば4時間が経っているなど学生の頃に引き戻されたような心地の日もあった。いずれも時の流れははやく、しかし地続きでもう少しだけ、とともにいる時間を引き延ばしたり。

 決して調査をしていたわけではないのだが、流れで恋愛観について3名から聞いた。それぞれがエピソードトークと今後はこうしたいなどと教えてくれ、共感する部分はあれど、いずれも私とは異なるものでとても興味深かった。(特に女性陣から話を伺うことの方が普段は多い為、今回はおもしろかった。今後も蓼原に話しても良い方はゆるりとお聞かせください)
 現代に於いては恋愛の型について横文字で様々名前がついているが、そういった敢えてここでは割愛をさせていただく。私はあまりそうやって型にはめ込みすぎてしまうのが好きではないので。特に恋愛は作業ベースではないし、人は常に移ろう。ずっと愛していたはずの人が突然色を失ってしまったり、何らかの障壁によって引き裂かれたり、自分が強くも弱くもなりうまく関係性が構築できなくなることもあるでしょう。
 だから、一目惚れでしか恋愛できない子も、友人から恋人に昇格するタイプの子も、自分を好いてくれる子には興味を示せないであろうという子も皆、タイプではなくてあなたでしかないのだから、と月並みな言葉に終始してしまうが思うのである。

 こうやって友人と会う日にも、久しぶり! と飛びついてきてくれる子がいたりする。もう、そんなの甘やかしたくなるよね。可愛いことができる子は人生得ですので積極的にどうぞ。
 ただ、それができるようになるにはそこまでに積み上げてきた関係性があって、特に女の子同士だとあまり気にならないかもしれないけれど、異性だとどうなんだろうね。男女の友情問題。加害しないよ、とそれぞれが証明するのはなかなか難しいのかもしれなくて、でもそうやって均衡が保たれたら私はぎゅっと抱きしめたい、あなたとわたしが此処にあること、その証明になるから——。

 今私は性愛の絡まない、親愛の情を表する為のハグを求めている。それは物理的な人の体温か、こちらを慮る温かみか、包み込まれるという仕草を求めているのかは不明瞭だけど。
 今なら都心で大きな看板を首から下げている「Free Hugs」の子たちの気持ちにも歩み寄れるような気がする。ひとりで生きるのがつらい子たちで、少しでも支え合っていけたらいいな。

※上記の募集につきまして、譲渡できる対価は検討中です。案があればお声がけを、機会がございましたらお気軽に。

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