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海外に出るベストタイミングとは|凡人のグローバル・キャリア戦略

このマガジンでは、「26歳までパスポートも持っていなかった純ドメ田舎モノがグローバルキャリアを歩むまで」というテーマで記事を書いています。海外で働いたり、英語や中国語を使って働いたりすることを将来の選択肢として考えている方の参考やモチベーションになればと思い、自分の経験をご紹介したいと思います。

今回は「海外に出るベストタイミングとは」というテーマについて自分の考えをシェアさせていただければと思います。

▼前回までの記事はこちら


外国語の習得について

まずは、外国語の勉強を始めるタイミングについてです。正直に言って、英語や中国語などの外国語は、学び始めるのが早ければ早い方が良いと言えます。

もちろん、帰国子女と呼ばれる方たちが楽をして外国語を身につけているというのは間違いです。幼い頃に海外生活を強いられることは、本人がとても辛い経験をしたり苦労をしたりすることがあるはずだからです。しかし、「外国語の習得」というポイントに絞ると、幼児期に英語力を身につけるまでにかかる労力と、成人した人が英語力を身につけるためにかかる労力は全く異なります。

様々な説がありますが、いわゆる「英語耳」と呼ばれるような外国語を聴き分ける力や発音の力は、幼児期に形成されます。大人が20年毎日勉強しても、ネイティブスピーカーに追いつくことはないのです。

ただし、大人が外国語を勉強することが無駄だと言う気はもちろんありません。大人になってからでも「ネイティブスピーカーとのコミュニケーションに困らない」「ビジネスで通用する語学力」は間違いなく身につけることができます。もちろん、それでも学習を始めるのに早いに越したことはありません。海外駐在時に周りの外国語習得状況を見ても、40代より30代、30代より20代の方のほうが、速くその言語を習得できていると言えます。「今が今後の人生で一番若い」ことは間違いありません。もし英語や中国語などの外国語を話せるようになりたいという思いがある方は、すぐに学習を始めることをオススメします。

移住や駐在のタイミング

海外に移住したい/駐在したいと思うなら、これも早い方が良いと私は考えています。これは語学力だけの問題ではなく、ライフステージの変化の影響があるからです。両親や他の家族の状況、パートナーのキャリアや育児など、様々なライフステージの変化が人生には待ち受けています。

実際に私も、海外駐在から日本へ戻していただいた背景に、一人で田舎で暮らす母親の病気がありました。少なくとも日本にいれば、何かあったとき、助けが必要な時にもすぐに帰ってそばにいることができます。自分のキャリアと家族との時間を考え、死ぬほど悩みましたがこの状況を当時の上司に相談し、帰国させていただくことにしたのです。

「何も気にせず自分の判断で海外に行ける」という瞬間は、長い人生でも人によってはすごく限られている可能性もあるのです。もし今、海外に行くための障害がない/それほど大きくないのであれば、それを逃さず行動することも重要だと言えます。

日本での経験は無駄か

海外に行くなら早い方が良い、とは書きましたが、ではその前の日本での経験は無駄なのかというとそんなことは決してありません。海外へ出るのが私のように遅咲きだったとしても、日本での経験が強みになるケースは多くあると思います。

私の場合は、学生時代は体育会系の野球部で毎日野球に明け暮れていましたが、部活動というのは海外にはあまりない文化で、これによってチームワークストイックに継続する力自律力などを身につけられたと思います。社会人になってからも、日本の大企業で丁寧に仕事を進める力や、マーケティングの専門性を身につけました。これは海外や外資系企業など、環境が変わっても確実に自分の強みとなっています。

日本の企業でこういった強みを身につけたからこそ、グローバルな環境で働くチャンスを得たという側面もあると思います。

以上、今回は「海外に出るベストタイミングとは」というテーマについて自分の考えをシェアさせていただきました。

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