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内向型人間はどう生きていくべきか

ジル・チャン『「静かな人」の戦略書』は、完全に内向的な自分にとって、今後の生き方やキャリアを考えるための拠り所となる1冊です。

内向型人間の特性

本書では内向型人間と外向型人間の違いが説明されていますが、その中でも自分が「確かに!」と納得したものをいくつかご紹介します。

  1. 電話より「ネット」を使いたい(メールのほうが好き)

  2. 脳が「即座の反応」に向いていない(無茶振りとかアドリブに弱い)

  3. ひとりになることで「静かに」充電したい(人と会うことは必ずしも休みにならない)

  4. 大人数より「一対一」で話をしたい(大勢の飲み会が苦手)

  5. 「ちょっとした雑談」が苦手(意味がある、興味がある分野の会話は好き)

このあたりは自分として頭がもげるほどうなずきました。

内向型人間はどういうキャリアを選ぶべきか

本書では、「内向型な人にはこういう職業が向いています」のような型にはめた提言は行っていません。むしろ、内向的/外向的で二分するのではなく、その中でも自分の中の特徴や熱意をよく理解し、興味があることには積極的に挑戦し、自分にベストなキャリアを選んでいこう、という立場です。

なので、本書に詰まっている内向的人間の特性をよく理解しつつ、「では自分はどうか」と考えていくことが重要なのだと思っています。

自分が苦手な分野で勝負しない

で、自分はこの内向的な性格を踏まえてどう生きていくべきか、と考えた時に、やはり、苦手な分野で勝負しない、ということだと考えています。

今自分は、上海のオフィスで小さなマーケティングチームのマネージャーを担っています。ちゃんとした管理職というものを経験したのは本当にここ数年のことです。まだ単純にマネージャーの経験が足りないだけだと思いますし、長く経験すればそれなりにできるようにはなるだろうなという感じはあります。

ただ、自分はやはり人を鼓舞したり、雑談などを通して深い関係性を築いたり、みんなの先頭に立って旗を振る、ということが絶望的に苦手で好きでもない、ということに改めて気づきました。もちろん、リーダーシップというのは様々なスタイルがあるはずですので、自分なりのスタイルを模索しながら頑張っているところです。

このマネージャー経験を踏まえて、「自分は大きな組織で上に上がっていくタイプではない」ということを痛感しています。きっと、大企業の出世競争では勝てないし、それを自分も望んではいません。自分としては、その方向で勝負するのではなく、スペシャリストや、小回りが効く小さな組織のリーダーとして成果を出していくほうが、自分の長所を活かせるのではないかと思っています。

もう30代の良い大人なので、苦手なことを頑張って克服するには時間がもったいないような気もしています。それよりも、自分が時間をかけても苦にならないこと、得意だと思えることで、組織や顧客に貢献していければな、とぼんやりと考えているところです。

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