出産した我が子を「育てない」と選択することが悪であるとは思えない

どうも、めらさんです。
2021年5月末に男の子を出産した30代のフェミニストです。

さて、今日は初めにYahoo! から、ショッキングなニュースを紹介します。

横浜市の公園に乳児の遺体 20歳の女逮捕

https://news.yahoo.co.jp/articles/e75a74e9dcb9a41d014a77ec371f84f177292ac8

このてのニュースに触れるたび、本当に悲しい気持ちになります。
特に妊娠出産を経験してからは、
考え至る事柄も増えました。


妊娠がわかってから、
出産のその時まで、いったいどんなことを考えていたんだろうか。

大きくなるお腹
強くなる胎動
意識しないようにしたって、どうしても自分が「妊婦」であることを痛感させられることばかり起きたはず。

あんな辛いに陣痛に1人きりで耐えながら、
何を思ったんだろうか。

どんな事情があったのか分からない。
自分1人の意思で赤子をそこに残したわけではないのかもしれない。
でも、
もしも妊娠した女性が、
周りにも相談できず
不安な妊婦生活を過ごし、
育てられないことに苦悩して、
出産の苦痛に1人で耐えて、
産み落とした我が子を公園に置いて行ったのだとしたら、

他にも選択肢はあったんだよと、
あなただけが抱えなくて良かったんだよと、
真正面から伝えたいと思いました。


「今は育てられない」と思ったのかもしれない。
犯罪被害に遭ったのかもしれない。
それでも、育てられないと思ったとしても、
せめて、
こんな形を取らなくていいと知って欲しかった。

妊婦健診には助成があるし、
出産に関わる費用に充てられる出産一時金もある。
お金が理由で受診できないとしても、
相談にのってくれる人たちがいる。
妊娠を人に知られたくなかったとしても、
人に知られず出産をする方法もある。
先々育てることができないのだとしても、
育てられる人に託すこともできる。

妊娠したら「自分が育てる」選択肢しかないと考えるのは
あまりにも視野が狭い。

もちろん、無責任に妊娠していいとは思わない。
必要な避妊はすべきだし、
自衛の術も知るべきだと思う。

だとしても、
「妊娠」したから全て出産しなければいけないわけでも、
絶対に自分で育てなければいけないわけでもないと思う。

妊娠は1人では成立しないのだから、
相手にも責任があるのは当然のことだし、
逃げるなんて言語道断だとも思う。

でも、
男性は物理的に逃げられる。
逃げることができる。
女性は、どうやったって逃げられないのに。

「逃げる」選択肢が子を「無かったことにする」
ことしかないと思ってしまうなんて、
罪に問われるのが女性だけだなんて、

あんまりだ。


妊娠しているかもしれない、と気づいた時、
何を思っただろうか。

中絶できないとわかった時、何を思っただろうか。

大きくなるお腹に、何を思っただろうか。

胎動を感じて、何を思っただろうか。

陣痛に耐えながら、何を思っただろうか。

産まれ落ちた赤子を目の前に、何を思っただろうか。

受け皿の整備も必要だし、
行政やサービスに関する知識も必要だし、
何より
正しい性教育が必要だ。

課題がありすぎるよ。
でも、こんな悲しい選択で罪に問われる女性が、
この先うまれない国になって欲しいと思った、そんなニュースでした。

私にできることはあるだろうかと、
考えずにはいられません。

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