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おやすみ日記 7月前半

noteでは何かひとつのテーマに絞ってつらつらと綴ることが多くて、ずっといろんな方の日記に憧れていた。誰かのたわいもない、けれど愛おしい日々がすきだ。わたしの休日もそうあってほしい。そう思って、いつまで続くかは分かりませんが、気が向くままに覚えているかぎり、綴ろうと思います。好きなところだけつまみ食いしていただけたら幸い。
6月後半の日記はこちらから。

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新居の契約をして、鍵を受け取った。
2ヶ月フリーレントの家なので、今日から入居はできるけれど実際に移り住むのはわたしが7月最終週、彼が8月1週目にした。それまではしばらくお互いの休日に家具を運び入れたり、都合がつくほうが家電や工事の立ち合いをしたりという日々。
ライフラインを通していない空っぽの家は暗くて暑くて、着いた瞬間羽織っていたシャツや靴下をぽんぽん脱ぎ散らかして、ワァワァ喚きながら採寸をして回った。クローゼットの幅や、カーテンレールの高さや、廊下の幅。メジャーで測って数字を読み上げるのは彼の役目、メモしていくのはわたしの役目。エアコンがまだ動かない家は、窓という窓をすべて開けても暑くて仕方がなかった。

そうは言いつつも、ここが2人で家族として暮らす家になるのかと思うと感慨深くて、ジーンとした。まだなにもない、空っぽの家。ここから沢山の思い出が増えていくといい。

玄関の採寸のために測った写真、お気に入り


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定期的な血液検査と受診のために、職場とは違う病院へ。何度繰り返しても、医療者側から患者側にクルンと立場が変わるのが不思議だ。
血液検査の結果が良くて主治医の先生から褒められる。初めてお会いしたときから数値はうんと良くなったし体重は5kg落としたけれど、相変わらず平均値より高いLDL値。
人間ドックでも「継続して通院を」との指示だったので、先生と話し合って半年後にまた予約を取った。そろそろ終了にしたい。

数値が良かったのをいいことに、夜はネパール料理屋さんでカレーとチーズナンをテイクアウトすることにした。( こういうことするからLDL値が高いんだよな…… )
作ってくださっているあいだ、「コレ飲ンデ待ッテテネ」「ココ来タノ、初メテ?」と、カタコトの日本語で店員さんが話しかけてくださりながらラッシーをご馳走してくれた。
この街に住み始めて4年、行くのは4回目。もうすこし定期的に足を運べるといいな。


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いつもお世話になっている眉毛サロンへ。
今月末に控えた両家顔合わせの前に、荒地と化した眉毛を整えていただく。安心して丸ごとお任せできるお姉さん。
年が近いのもあってベラベラ私生活のこともお互い話しているので、コスメやパートナーとの暮らしや、とにかくいろいろな話をした。この時間も含めて本当にだいすき。

綺麗に整えていただいた眉毛を撫でつつ、その足で選挙に行った。わたしの1票で何かが変わる訳ではないだろう。それは分かっているけれど、向き合い、投じることに意味があるのだと思いたい。遠い未来の、大きなことは分からないけれど、「俺の彼氏、すっげーかっこいいの。」と話してくれるあの男友達が、「お互いの苗字にアイデンティティがあるから」と話していたあの人が、みんな幸せになれる世の中にはなってほしいと思う。



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彼と朝に新居で待ち合わせをした。カーシェアで車を借りてくれていたので、彼の荷物を運び入れたり、ニトリでわたしが買ったものを運んでくれたり。家電は先導して調べて購入してくれたので、リビングの家具をあらかじめリストアップしていた候補から選んでもらい、こちらも購入手続きを済ませた。ひとつずつ決まっていくな。

あとはガスの立ち合いがあったり、わたしのベッドを組み立てるのを手伝ってもらったり。専ら新生活の準備における確認と追われるタスクで時間が過ぎていく。
会った瞬間から、まるで数時間ぶりに会ったみたいにすんなりと馴染むこの人といる時間が好きだな、こうして新生活に向けて事が動いていくのが嬉しいな、と思う。でもその一方で、タスクの話ばかりせざるを得ない最近はどこかやっぱり寂しく、たわいもない話や日々思うことについてお散歩したりベッドで並んで戯れ合いながら話したりしていた頃が恋しい。何はともあれ、進んでいくしかない。


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エアコンの設置工事立ち合いで、朝から新居へ。8時からお願いしますと言われて面食らってしまったけれど、今のわたしの家から徒歩3分の新居なのでこういう時いいな、と思う。
素人目にも分かるほど危険な室外機取り付け工事で、工事をしに来て下さったお兄さんが「ここ最近で1番身の危険を感じますね〜!」と話しており、申し訳なさがすごかった。わたしでもわかる。どうしてこういう造りにしたんだ。というか前住んでいた人はエアコン取り付けなかったの……?彼の部屋のエアコンが無事に取り付けられ、お兄さんにも怪我がなく、本当に良かった。

そのあとは新居に残り、先週買ったニトリのビーズクッションでくつろぎながらshokoさんの「ていねいなひとり暮らし」を読んだ。


繰り返し読んでいる本。全部真似して暮らす!!!!ということができる性格では無いので( ていねいな暮らしにはある程度の素質と胆力が必要だと思っています ) つまみ食いしながら参考にしていく。
新居は2DKなので今の家より全体的には広いのだけれど、自室が4畳無いので、快適でコンパクトな暮らしに変えていきたいな。ずっと新しい部屋のことを「納屋」と自虐しているのだけれど、わたしはテレワークが無いし、扉開けたらリビングとひと続きだし、普段床かベッドでくつろぐことが多いので、実はあまり困らないのかも?と思っている。狭いからこそ物を厳選して、好きなものだけに囲まれた心地良い場所にしたい。


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今日も今日とて新居にいた。今日は家具の受け取りに。あとは自宅に届けていたリビングの照明と自室用に購入した壁掛けミラーを雨の中運び入れる。ちょうど霧雨のような雨模様になったのをいいことに、それぞれ切り開いたビニールを掛けて徒歩で運搬。徒歩3分とはいえ、どの運送会社さんも「すごい坂でした……」と嘆くほどの坂の上にあるので、たちまち汗だくになる。両手が塞がった状態でカードキーが解除できず、3回再施錠される始末。つ、つかれた……

わたしより30cm以上身長が高い彼にカーテンの採寸や照明の取り付け、椅子の取り出しをお任せすることにして、家具の組み立てを済ませた。
2人で何かをするとき、たいてい説明書を読み解くのが彼の仕事で片膝立ててネジ埋め込むのがわたしの仕事なの、バランスが良いやら世間的に男女逆なのが面白いやらでいつも笑ってしまう。適材適所で良いでしょう。

一通り済んだら今日も今日とて新居で読書。Wi-Fiが通っていないのと、広くてクッションの座り心地が良いのとで、とても読書が捗る。今日は芹澤桂の「ほんとはかわいくないフィンランド」を。

最近潜在的に、他国で生活する日本の方のエッセイを選びがちなことに気付いた。積読本のなかに何冊か入っている。
かつてお付き合いしていた人の影響で、違う国で働くことをほんの一瞬だけ視野に入れたことがあったけれど、こういう本を読むと「絶対向いてないわ」と思う。他国でJapaneseとして母国語と異なる言語でコミュニケーションを取り、情報を得ながら生活することに対する適性みたいなものが無さすぎる。わたしは日本語をこよなく愛しているので……あとお寿司……フィンランド、たしかにかわいい印象の強い国なのでギャップが多くて面白かった。

夜は仕事終わりの彼と合流して、夜ごはんを一緒に食べた。やっとあらかた何かを決めたり物事を動かしたりというタスクがひと段落ついたので、ひさびさにタスク以外の話ができて嬉しい。やっぱり話さないとお互いが何を考えて日々過ごしているかも、どんな生活を送り、どんなことで悩みながら仕事をしているのかも分からない。これからも沢山話そう。沢山話して、沢山笑おう。

自室にバリケードでも設けたんか?というふうな
椅子の入った段ボールとダイニングテーブル。
テーブルを組み立てただけ大健闘。



なんというか、ほんとうに目が回るほど忙しい。
こうして記すと新しい家のことばかりしている休日がずっと続いているし、平日は平日で7月1日から所属フロアが変わったので仕事が忙しい。環境の変化に弱いので、心身共に結構ギリギリのところにいる自覚はあるけれど、彼の言葉を借りると「心の筋トレ」期間なので、頑張るしかない。

走り抜けるぞ7月〜〜〜!!!!

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