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おやすみ日記 6月後半

noteでは何かひとつのテーマに絞ってつらつらと綴ることが多くて、ずっといろんな方の日記に憧れていた。誰かのたわいもない、けれど愛おしい日々がすきだ。わたしの休日もそうあってほしい。そう思って、いつまで続くかは分かりませんが、気が向くままに覚えているかぎり、綴ろうと思います。好きなところだけつまみ食いしていただけたら幸い。
6月前半の日記はこちらから。

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6月18日
夏からの新生活に向けて、今日も今日とて恋人と家探し。2件の内見に行き、自分たちの他にもいる男女2人組を見かけた。ワァ内見ラッシュですね〜このお家魅力的ですもんね〜でもわたし達も良いと思ってるので、あの人たちにはもっと魅力的な物件が見つかるといいですね〜と不動産屋さんと話しながらそこを後にしたのが最後、2件目まで巡り終えた時点で「前者の物件に」と申し込みをお願いしようとしたら、タッチの差で埋まりましたとご報告を受ける。なんてこった……絶対さっき出会った人たちの誰かやん……他人の幸せを祈ってる場合ではなかった……
ご縁がないと言われたものは仕方ないので今日も今日とてしょんぼりして帰る。いつになったら家が決まるやら。

6月19日
午後休の日。午前中だけ仕事をして、午後はそれぞれの自宅で電話を繋ぎつつ家探しの作戦会議をする。たまたま「ここ良さそう」となったところの申し込みが可能か否かだけ問い合わせようか、と話を進めてみたところ、あれよあれよと内見をし、申し込みまで済ませてしまった。人生は縁とタイミング。
同郷出身でイケイケの不動産屋さんのお兄さんがとても感じの良い人で、これもまた縁だよね、と2人で。

その後、格闘技を観たい彼が急に我が家へ転がり込んできたことで、予想外のイベントが嫌いでペースを乱されることを嫌うわたしがやや怒る。( 事前に「うちに来ることはないのね?」と確認をしていたのです )
この人にちゃんと苛立つんだな、となんだか安心した。人と暮らすってこういうことだ。カチンと来たときにちゃんと相手を慮りながら、言葉を選びながら嫌だったことを伝えられるようになったのは進歩だな。うまく一緒に暮らしていきましょうね。


6月23日
友人と銀座のアフタヌーンティーへ。

伊勢丹のラデュレへ。美しい食体験だった。

こういうご時世になる前は2ヶ月に一度の頻度で会っては近況を報告し合っていたのに、最後に会ったのが1年以上前だったことに驚いた。それなのに最近会ったかのように居心地が良いことにも。

お互い就職したり婚約したり、気付けばライフステージが動く年になっていて、これまた驚く。それでも創作の話やコンテンツの話、人間関係の話など、あらゆる話ができる関係が嬉しい。「胃が耐えられるうちにアフタヌーンティーに行ってみたいんだけど」とゆるく募ったインスタのストーリーズで声をかけてもらって、すぐに予定が立ち実行できるところも好きだな。縁のある人なんだと思う。

常にこういう食事がしたいか、この昼を経て夜もさらに豪華なディナーがしたいかと言われたらそういう訳ではなく、あくまで一食体験として捉えてくれる近しい価値観が居心地良かった。近いうちにまた会おうね。


6月25日
前後に予定が立て込んでいるということもあり、珍しく彼と過ごさない土曜日。ほぼ毎週金曜夜〜土曜日にかけて彼と一緒にいるので、1人で過ごすのはなんだか変な気持ち。
あまりの暑さにやるべきこと、やろうと思っていたことをすべて取り止めて家に引き篭ろう……と思っていた矢先、友人から誘いの連絡が来てホイホイと乗った。こういうイベントが無いとわたしは電気すらつけない部屋で1日を溶けて過ごしてしまうので……

ということで高円寺で待ち合わせて、好きなイラストレーターさんの個展へ。

高円寺。北口側を歩くのは初めてだった。
まるごと同じ空気感を持ちつつも、どこか違う側面を持つ不思議な街。
犬のよさ展、癒しの空間だった
こいぬよろしく片足を上げてマラカスを振りました

その後は夜ごはんを食べ、コンビニで調達したお酒を川沿いで飲んだ。人生で初めて、文字通り吐くまで飲んだ。ある種の禊ぎだった。すべて消えてしまえと思って、馬鹿みたいに飲んだ。愚かでしたね。ボトルワインはお茶の如く飲むものではないですね。もう若くなかったです。駅のお手洗いに駆け込んで吐き、帰宅してからシャワーで後始末をする情けなさったらなかった。もう一生あんな無茶飲みはしない。

人の繋がりは刹那的であり運命的で、もう交わらないと思っていたのに交わったり、繋いでいたいと思っても逆に遠くなったりする。これは本当に不思議。とっても不思議な夜だった。

6月27日/28日
午後休、のち1日休み。こういう1.5連休が好きすぎる。定期的に設けたい。
長いことメインで担当していた患者さんのご退院前日だったのと、フロア異動に伴った新患引き継ぎのためズルズル残り、仕事を片付けてから美容室へ。15:30に予約を取った過去のわたし、グッジョブ。

「新生活になるので、強い気持ちでいられる髪にしてください。最初が肝心なので、暗くしてください。でも真っ黒は嫌です」なんていう、抽象的かつ我儘にもほどがあるわたしの話を聞きつつ「今日入ってきたときに洋服見た瞬間、こういうのどうかなってまさしく思ってた」と笑う美容師のシゲミズさん、本当にエスパーすぎる。ネイビーブルーを主としつつも太陽光に当たるとうっすらブラウンになる仕上がり。天才的すぎる。ルンルンで帰宅。

翌日は朝からエネルギッシュな気持ちだったので、早起きして開店に合わせてロイヤルホストへモーニングを食べに行った。ガラガラの店内でコーヒーを飲みながら1日のタスクを紙に書いて整理する時間、かなり良かった。

この世でとくべつ美しい食べ物


つい先日家が決まった( ! ) ので、気持ちそのままに職場に提出する書類を書き、エアコンのフィルターを掃除して池袋へ。お昼前に池袋にいるのは良い流れ。

入職の頃から勤めていたフロアだったので、お世話になった他職種の方々へお渡しするお菓子を購入した。あと巡り合ってしまったのをいいことに、黒のマーメイドスカートをお迎えする。髪色が変わると欲しくなる洋服が変わるの、心の模様替えのようで毎度のことながら精神衛生に良いな。
昼食をスキップした結果、中途半端な時間にお腹が空いたのでくら寿司に寄って帰った。まぐろユッケがおいしい。良い休日。


やっとこさ夏から住む家が決まり、かと思えば増えゆくタスクに恐れ慄いてしまう。新生活に対する楽しみよりも、引っ越しに伴って必要なタスクの多さに怯んでしまったり、テキパキと動いてくれる彼へ至らなさから申し訳なくなってしまったり。
有難い通り越して申し訳ない、と溢したら「改姓は手伝えないし、長い人生で見たら誤差にもならないよ。申し訳なくならないで」とサラリと返してくれる優しさに救われる。ああこの人が家族になるんだという喜びを携えて。


引っ越しの準備もあるし、人生で初めて( 職場内とはいえ ) 異動を経験するし、新生活尽くしの7月が来る。暑いしご自愛していきましょう。お互いにね!


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