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【第四回※文字ほんまに多い】イジメと鬱が奏でる「狂気」の受験期(前編)

時は高校3年時。

私はこれから先感じることがないだろうと思う地獄へと何も知らずに足を踏み入れてしまいました。

3年生のときにクラス変えがありました。私達の代は学校を途中でやめてしまう人が多く、学年160人のうち私が知る限り20人は校舎を後にしていました。

先生方も気が狂ってしまったのでしょうか。あろうことか僕の3年時のクラスが「イジメっ子」と「不真面目な奴」で固めあげてしまったのです笑

もちろん私は「不真面目な奴」に分類され、女子すらいない監獄にぶち込まれることになります。

3年生にもなると初日から既にコミュニティが出来上がっていました。特に、私のクラスではそれが顕著でした。なぜかというと、私の高校では多くの生徒がサッカー部に所属しており、サッカー部の多くが上記の分類に該当したからです。

私は初日から彼らの標的になり、毎日執拗に話しかけられたり、故意による仲間外れ、脅しとも取れる言動を振りかけられることになります。

私達のクラスは更に特殊でそんなクラスの中心の人物が受験をするらしく、その子分もみなつられて受験をするという。本来なら私レベルの高校だと大学受験をしない生徒が圧倒的に多数派ですが謎の逆転現象が起こっていました。

イジメが辛く、友達が誰1人いない絶望的な状況でしたが、3年間で最も楽しく、刺激を貰ったクラスでした。

私達のクラスでは、なぜかロッカーにバリカンが用意されており体育祭やバレーボール大会がある度に坊主にするアホが現れ、それに巻き添えをくらうアホも一緒に坊主にしたり。高校から賞味期限が近い非常食を貰った暁には、非常食をベランダに撒き散らし、鳩を集め、一時期は生徒よりも鳩の方が多かったなんて時期もありました笑

鳩の中には、教室に侵入してくる鳩もおり、クラスメイトは「こいつアホや!」と笑っていましたが、きっと鳩にも馬鹿にされていたに違いないと思います。

担任の先生も今までのねちっこい先生ではなく、いい意味で適当で寛大な方でした。

先生は文系クラスの担任ですが、化学を教えており、テストの一回前の授業になると先生は、「問いの1番。これ答え3番な〜」と答えを教える始末。テストで答えを教えても僕のクラスでは半分くらい赤点を叩き出す猛者もいたのはいい思い出です。

前置きが935文字になり、大分母校の愛を語り尽くしましたが、重い腰をあげて、ついに私の受験期について話をします。

私は高校3年初日からイジメを受けていましたが、イジメられれば心は辛くなる反面、「絶対に受かって見返してやる」という思いが勝っていました。しかも河合塾だけでなく、周りも高校の授業全て内職に費やしていたので勉強できる環境は十二分に整っていました。

6月に受けた模試では念願叶ってついにC判定。

「憧れに憧れた大学に入学できるかも」

微かな希望とイジメはあれど恵まれて環境に感謝し、私はより一層勉強に励みました。高校の授業は全て内職に費やし、朝起きて登校するまでひたすら英語の単語を見て、授業も全て内職に費やし1日10時間は勉強できるようになりました。

夏休みにもなると毎日12時間程勉強していました。ひたすら自習室に篭り、飽きもせずに勉強できたのはイジメの逆境と、志望校の憧れが「狂気」となり私を動かしていたのでしょう。振り返ってみると今では「無駄」だと思える勉強も多かったですが、あんなに必死になれた自分を心から尊敬しています。私は現在公務員試験の勉強をしていますが、毎日欠かさず12時間も勉強するなど「狂気」以外でどう言い表せば良いのでしょう。

そんな私にも受験の直前期。地獄が訪れます。次回もぜひご覧いただけたら幸いです。ほな!



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