【まくら✖ざぶとん】①⑤⑧『流行り病』
いやはや気が付けば今年もはや三月半ば、五輪イヤーの幕が明けたかと思えば世界中に蔓延したのは新型病原菌コロナウイルス、トキゴトと読む時事ネタはどこのかしこもおばかさんとてこの話題で持ちきり。
まず世間を騒がせたのは世界周遊クルーズ客船〈金剛石姫(ダイヤモンド・プリンセス)〉号の検疫期間、陣頭指揮を執る政府高官が自ら不潔=レッド/清潔=グリーンを隔絶しきれぬデンジャラス・ゾーニングを晒す醜態、滅菌のメッキがメキメキとはがれた船内ではあっさり二次感染、厚労省職員が罹ってミイラ取りがミイラになったあたりからにわかに漂ってきた腐敗臭。
コロナ陰性の乗客を公共交通機関で帰路につかせたのも大きな岐路、やるならやる、やりきるならやりきる姿勢を見せられない政府は発表も二転三転、「一、二週間が瀬戸際」と云っておきながらここにきて長期化疑い?
国民には外出抑制を呼びかけ陽性患者には自宅待機を要請、休校措置に喜び勇んで渋谷に繰り出す中高生はまだしも陽性診断の中高年は勢い任せで飲み屋に立ち寄る愚行、「強制できず要請どまり」は政府便で帰国した武漢在住者の検査拒否からずっと変わらず、検事長の定年延長はすぐに口頭決裁する一方で後手と悪手を指し続ける感染対策には開いた口が塞がらず。
ともあれ有事の際に見せるべきは団結力、こういう時こそ国民が手と手を取り合っ…たら感染っちゃうからせめて足並みくらいは揃えたいところ、…なのに率先してその和を乱すのがデマを流して私腹を肥やす転売ヤー。
人の道を取るか人の金を獲るかの二者択一で後者を選んでマスク買い占め、陰でこそこそやってりゃいいのだが表にのこのこやってきて正当化するんだからこちらの開きっぱなしの口もいよいよ閉口か、フリマアプリの恩恵を得てネット上で展開した転売活動をネット上で弁解して批難の矢面に立つ皮肉っぷり、経済の原理には反してなくとも社会の倫理から反れてるから叩かれることが解らぬあたり、儲けた金の使い道も推して知るべし。
そのうちに〈金剛石姫(ダイヤモンド・プリンセス)〉号の全員が下船を終えて一段落したのも束の間、今度は〈高貴姫(グランド・プリンセス)〉号がアメリカで立ち往生して姫巡航(プリンセス・クルーズ)社は踏んだり蹴ったり泣きっ面にスズメバチ。世界中から乗り合わせた乗客が一定期間、船内空間で行動を共にするクルーズ船はまさに大感染の温床、致死率が低そうではあれコロナウイルスが人をコロスウイルスであることには違いなく、ただでさえインフルエンザが大流行中のアメリカには適切な対応を願うばかり。
極東から東南アジア、欧州を経て北米へ…世界に拡がればさあパンデミックだが夏に待ち受けるのはオリンピック、決行/中止を問わず〈パンデミック・オリンピック〉と呼ばれること請け合いだがゴロ良かれどバツ悪し。
悪いのはそれだけに留まらず株が暴落して兆したのは世界恐慌の危機←今ココ、今後も余波が世界中に及ぶパンデミックの収束と終息が一向に見えなければ安易にオチをつけるわけにもいかず、代わりに画像を貼り付け。
えー、「一字千金」という故事ことわざもありますが、【まくら✖ざぶとん】を〈①⓪⓪⓪文字前後の最も面白い読み物〉にするべく取り敢えず①⓪⓪⓪作を目指して積み上げていく所存、これぞ「千字千金」!以後、お見知りおきを!!