【まくら✖ざぶとん】①⑧③『低反発まくら➒〈宣伝会議賞〉』
おやまぁ寒かった冬はいずこやどこへやら、すっかり桜も満開で春も爛漫、卯月よまだ来るな、と弥生にしがみつきすがりつくように高座にのぼってまくらを更新、相も変わらず問わず語りの我が事語りたる低反発まくら。
馴染みのそば屋からの軍師金もなくなって久しくなりゃ、〈球技賭博〉や株式投資の軍資金稼ぎに再開したのは公募活動、賞金賞金賞金賞金…!と目玉を¥__$にして探せばわらわら出て来る賞の数々、へらへらと飯を喰らうだけの穀つぶしにはならぬようまくらづくりよりかは生産的な暇つぶし、なんて自虐節も織り交ぜつつ標語川柳に宣伝文句、言葉という言葉をしらみつぶしに取り出しては捨てていく制作過程こそまさに語句つぶし。
そんな経緯で久方ぶりに覗いたのが宣伝会議賞、十年くらい前に出した覚えこそあれここしばらくはご無沙汰もご無沙汰、当時からは応募方法も簡略化されてるし受賞作品も軽薄と軽妙の間くらいの塩梅でそれすなわちこのまくらの塩加減と口当たり、言葉あそびの大会は普段から語面あそばせてる拙者の出番としてうってつけなら満を持して打って出るほかなし。
受賞作品がまことの広告に援用されることはなきにしもあらず、
落選作品がまくらの高座に援用されることはありでしかあらず。
そんなわけで自信のあった落選作をちょうど散りはじめた桜のごとくまくらに散りばめて、掴まえられることなくハラリハラリと舞い落ちて降下したのはキャッチコピーならぬリリースコピー、今一度フワリフワリと舞い上げて昇華させるべくここに供養しての合掌。
まくらの題材にしたのは広告企業の「広告人を応援する」課題、広告はこう書く!なんてライフハックならぬコピーハックのことはいざ知らず、ほとばしるアドレナリンを出しきって腹黒いけど面白い広告のコピーづくり、白黒つけるのはあなたです!なんて言いながら待ち伏せしたターゲットの胸を逃さずに打つ広告人たるものゴルゴ西郷もびっくりのヒットマン、でなけりゃふと目にした瞬間に惚れさせる一目惚れならぬふと目惚れの必殺仕掛け人。だとすりゃ広告エージェントはマーケットとターゲットを結び付けるキューピッド?ともあれどんな広告も生まれたての頃はアドけないコピーやコマっシャくれた絵コンテ、鋭利目的ならばこそ研いで磨いて刺さりやすくわかりやすくパーケッジ化するべく、広告人が二人、三人と寄り集まったら最後、終わらないアドバタ会議のはじまりはじまり!
えー、「一字千金」という故事ことわざもありますが、【まくら✖ざぶとん】を〈①⓪⓪⓪文字前後の最も面白い読み物〉にするべく取り敢えず①⓪⓪⓪作を目指して積み上げていく所存、これぞ「千字千金」!以後、お見知りおきを!!