【まくら✖ざぶとん】㊵『越年麻雀』

時は大晦日の宵の口、去年の除夜の鐘つきに続いて今年も集まったのは江戸っ子四人組、春先に闇鍋囲んだ野郎どもが囲むのは雀卓、一年を締めくくるち納めと同時に新年の金運を占う初博ときた。

役牌が集まりゃに鳴いたらもわめく浮かれポンチー、「ちっといいかな」とチットイ上がり、ドラをためこむ奴ぁドラえもん放銃に次ぐ放銃銃乱射事件下らない妄言戯言が雀卓だけにピーチクパーチク飛び交ったのも束の間、指先の感触だけで何の牌かを当てる盲牌大会によって様相一変、

「誰の乳かを揉んで当てる盲パイは得意なんだがな」

その一言をきっかけに、他の面子も麻雀下ネタを結びつけたマメ知識ならぬハメ知識を分け合う。

の正式名称は〈パイパン〉っていうんだぜ」
「〈徹マン〉も雀荘か連れ込み宿で意味が変わるな」
「『真っぐそそりつ』と書いて〈立直〉よ。目指せ〈一発〉」

さっきは下らなかった話が下りに下ってビーチクパークチュク劣な猥談のはじまりはじまり、ハナシもやらしければアガリもやらしくこじつけて、《モ・白(パイパン)・(イーペーー)》はもちろんクンニリングスのことだが9200点にはなりえず、舌技絶技鳴き啼かされた《純チン・ク》は上野のピンサロ嬢・純ちゃん得意の口淫三本の矢の如し、どちらも舌にみは残苦こと3900点でまさに序の口。

「〈(リャンペーー)〉は〈二つ巴(シックスナイン)〉だな」
「〈嶺上開花(リンシャンカイホー)〉は見て字のごとく顔面騎乗か」
らされにらされてからの〈一気通貫〉ときたら最高」
チン一色(チンイツ)〉はやはりマンズで染めあげたいところ」

序二段三段目と決まりならぬアガリ役十両ならぬ重量あがって、《チャンタ・發(ハツ)・西(シャー)・ドヤ1》は「ちゃんと発射(ドヤ顔)」のゴロ合わせで満願かなってマン貫8000点、《立直一発シモ一気通貫・ドラ2》は裏までッた一騎痛感腫れマン12000点。

そして中入れ後千両役者のこれより三役満

「〈九連砲塔(チュウレンポウトウ)〉はAVのぶっかけ企画だな」
「出番を待つ汁男優は〈チン頭(チンロウトウ)〉のガマン汁か」
めにめたピン御手淫コレクションときたら〈大車輪〉
「絶倫なら〈八連荘(パーレンチャン)〉もじゃないぞと〈酷使夢想〉よ

野郎二人対女郎三人の5P乱交に見えた《ダブル立直(ダブリー)・対々(トイトイ)・三暗刻(サンンコウ)確定テンパイはしかしツモれば役満四暗刻(スーンコウ)、男に見えたおナベの両面待ち(バイセクシャル)とのカミングアウトならぬオープンリーチウケがかわり1対々4、テンパり気味の《チン漏頭・四暗刻》裸単騎駆けとなれば実現確率はなるほどダブル役満級。

一年前は鐘勘定も覚束なかった四人も点棒計算なら朝飯前で肉棒簿記に(促音)符[ッ]がついたら「肉棒勃起」、我先にと亀頭ハネすべく勢い余ったフリチン罰符の大ンポ

えー、「一字千金」という故事ことわざもありますが、【まくら✖ざぶとん】を〈①⓪⓪⓪文字前後の最も面白い読み物〉にするべく取り敢えず①⓪⓪⓪作を目指して積み上げていく所存、これぞ「千字千金」!以後、お見知りおきを!!