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人は仕事で磨かれる

こんにちは。

“マネジメント人財の目利き&「大人の学び」の案内人”福岡明善です。

ことのは 27

人は仕事で磨かれる ――― これは私の信条です。

『仕事と心の流儀』(丹羽宇一郎、講談社現代新書、2019年、P36)

みなさんご存じのように、丹羽さんは、伊藤忠商事の社長を務められた経営者です。私自身も別の総合商社で勤務し、航空機ビジネスに携わっていた経験があります。お目にかかったことはありませんが、丹羽さんの著作を通して親しみを覚えてきました。

丹羽さんは、2019年まで日本経済新聞の「経営者ブログ」に定期的に寄稿されており、私は欠かさず読むようにしていました。私にとっては、尊敬する経営者、目指したいリーダーのお一人です。

丹羽さんの魅力は、その率直でストレートな主張と実行力にあるように思います。ご自身の信念に従って、たとえ権力者に対する批判であっても言うべきことは言い、問題があれば明快に指摘されます。同時に、弱者に対する優しい姿勢もお持ちです。

本書もそうですが、それ以外のご著書の印税は全額寄付されることが多いようです。その点も素晴らしいと思います。

「つらい仕事ほど人を成長させます。ですから、誰もやりたがらない厳しい部署への異動は歓迎すべきだと思っています。お金をもらって成長させてもらえるうえに、厳しい職場でつらい体験をすれば弱い人の立場もわかるようになるのですから、「問題」ではなく、むしろ「好機」と捉えるべきです。どん底にある部署なら、なおけっこう。失うものは何もない。あとは前進あるのみです」(同掲書、P36)

本書にはファミリマート買収の際の話なども盛り込まれており、ビジネスの生々しい話やその背景として丹羽さんが考えておられたことなども明らかにされています。そういった意味でも非常に学びの多い一冊です。

では、また。Bonne journée!

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