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有宮明哉の随想録(2録目)

今日は外は猛吹雪だった
でも散歩してきた
かなり痛い
寒いを通りこして痛いってことを知る

そんな一日を過ごしてまいりました

昨日の夜に湊かなえさんの「告白」を読み終えた
イヤミスと呼ばれているらしいけれど、全然そんなことはなく読んだ後の余韻が本当にすごかった
余計な状況説明がなく、終わらせたあの書き方が本当に素晴らしい
少年の絶望とか、なんだかやりきれない感情とか、終わった後の先生の状況とかそういうのはいらない
読者が考えて、深読みしていく
だからこそ人によって解釈が変わるのが面白い
物足りないって人もいるし、自分みたいにどんどん余韻にひたってあの子はこう思うだろう、この子はどうなっただろうとか考えちゃう
これが見せ方なんだろうな
湊かなえさんが一人で考えたものなのか、編集者がアドバイスしたものなのか、それは分からないけれど、あの終わり方に非常にひじょーーーーーーーーーーに感動した!

と、余韻に浸って、湊かなえさんを調べていたら、新しい本を出しているとのことで、「人間標本」というタイトルだった
告白みたいな王道のイヤミス(読んだ後に嫌な気分になるミステリー。湊かなえさんが先駆者とのこと)とのことで、めちゃくちゃ気になって吹雪の中買いに行ったわけです
ここでやっと最初の文とつながるわけですね


これから「人間標本」をよんでいくんだけど、最初の印象はめちゃくちゃグロイミステリーだろうなと
人間を標本にするんですよ?蝶にするらしいから表紙が蝶々のデザインだった
グロイに決まってる
だけどそれだけで終わらせないのが湊かなえさんなんだと思う
めちゃくちゃ楽しみ

吹雪の中歩きながら自分が書く小説の題材を考えていると、湊かなえさんの小説に引っ張られて、ほとんど生き死にのミステリーを考えてしまう
もともとはハートフルラブコメが好きだったのに
ハートフルな作品が思い浮かばず、暗いストーリーをどんどん思いつく
自分の今の状態も合わさって暗く沈んだ雰囲気をまとうミステリー
救いのないミステリーを考えたいって思っちゃう

あぁこれこそが自分が求めている人の人生をも変えてしまうような作品ってやつなんだ
自分の人生を変えた一つの作品として「告白」が新しく追加されたよ

と、書いていたら「自分の人生を変えた作品」ってnoteのアイデアも浮かんできた
これこそ王道の傑作集
ってのを紹介していきたいけど、その時感じたこととか、その他もろもろ忘れてしまっているから、一番印象に残っているのから順番に書いていこう

自分の人生を変えた作品っていいながらいっぱいあるんだけどね
単純に面白かった作品ってのでもいいんだけど、生きている指標だとか、夢とかに影響した作品たちだから、大層なタイトルだけど書いていきたいなと思った

自分の中との振り返りも含めて非常に楽しみになってきた

暗い話だけど小説のプロットも少しずつ書いていこう

死にたくなるようなことも多いけれど、楽しいこともあるってわかった

死んだら終わりだけど、死んだら解放されるってこともあるんだよね

生きたくても生きれなかった命もある

自分は『今』を精一杯生きたいと思う

いろんな人のの想いは背負うことはできないけれど、生きたいって気持ちは受け取ったと思う
死のう、死にたいって思っていた自分だからこそ生の瞬間はわかると思う

思うだけではなくきちんと理解し、かみ砕いて背負える人間になるため、人の気持ちを動かすため、日々の努力は続けていこう

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