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「老朽原発 初の地元同意」に思う

 26日朝日新聞で、新型コロナ対応とプロ野球・サッカーの日本一決定の記事の横に「老朽原発 初の地元同意 高浜再稼働 町議会が表明」と出ていました。私は、原発に反対する立場ですが、報道や記事を見ると、主要産業のない地方の悲壮な選択であると思いました。

 高浜原発のある福井県高浜町は人口1万人だそうです。原発で働く人は4千人。全て町民ではないにしても、町の人口と比べて4割。町の歳入の6割が原発から。これほど原発と密接になっていることに驚き、当然、原発関連の仕事をしている人、その人たちを相手に店を営む人など、多くの町の人たちにとって原発の存在は、生活の支えとなってきたことでしょう。

 繰り返しますが、私は原発の存在に反対です。2050年の温室効果ガス実質ゼロにおいても新規の建設はしない、順次廃炉にしていく、でなくてはいけません。再稼働を決めた高浜原発は、築40年以上の古い施設であり、最大20年の延長が認められるにしても、新しいエネルギーに転換しなくてはいけません。高浜町を始め原発に依存している地方自治体は、あと20年以内に別の産業に切り替えて欲しいのです。

 地元にとっては、電力会社や原発関連事業者との関係など、これまでに築かれてきたものがあり、絶ちがたいことや上手く持続させていきたいこともあるでしょう。それも何とかして、未来の人の安全な生活のために、原発は不要だという意識に切り替えて欲しいのです。もちろん、地元の人だけではなく社会全体がです。

 再稼働は、地元にとって仕方のない選択なのでしょう。これまで事故もなく、日本の産業のために電力を供給してきたことは、世間も認めてくれることでしょう。しかし、使用済み核燃料や核のごみが発生する以上、原発はだめなのです。今すぐが無理でも、これからに向けて廃炉にしなくてはいけません。未来の人たちのために。危険な核のごみをなくさなくてはいけないのです。(仮に、放射能除去装置や放射性物質ゼロの核燃料装置を作れば、突発的な事故以外は、原発の危険性が軽減されますが、空想段階です。)

  私は、オリジナル作品「環境大使アースター」というイラスト絵本をかいています。この物語を通して地球環境を守る意識(SDGs理念)を社会に広めたいと考えています。小学生から大学生、大人も含めて読みやすい作品作りをめざしています。
 このイラストは、主人公アースター、ムースター、ビーナースが、古い原発の危険性を地球人が軽視していることに驚いている場面です。他の作品に興味のある方は、検索「明社企画」、hppts://meisay-ocb.com で明社企画ホームページから無料(通信費等は別)でご覧いただけます。

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