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ハッシュマーク(#)について小話

はじめまして。반갑습니다. Nice to e-meet you.

マイスター・ギルド(以下MG)のマーケティング担当のリィです。

初登場です。

私の自己紹介をささっとしようと思うのですが。

海外で、とあるグローバルベンチャー企業のECモールでのPM(プロモーションマネージメント)とマーケティング戦略に携わっていたのですが、急にもうやり残したことはない!完全燃焼だ!という想いで日本に約9年ぶりに帰国し、アパレルのECサイトでWEBマーケティング業務に携わった後に、MGに着地しました。(誰得情報ですね)

そんな私が何年か前に陥った、

ハッシュマークと(#)シャープ(♯)が別物だという罠。

の、お話を今日はしようと思います。


さて、はじめに。今年2021年の8月23日で、ハッシュタグが誕生してからちょうど14年経とうとしていることをご存知ですか?

ハッシュタグに正確な誕生日(開始日)なんてあるの!とびっくりされる方がいらっしゃるかもしれませんが。

最初にハッシュタグが使われたのはTwitterで、使用したのはクリス・メッシーナ氏とされています。GoogleやUberに経歴もあるそのクリス・メッシーナ氏が、「Bar Camp」というイベントについて「#」を使ってつぶやこうとTwitterで投稿して呼びかけたのが始まりだと言われています。

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引用:https://twitter.com/chrismessina/status/1210247332769320960

当時、何かについての情報をハッシュタグを使わずに投稿した場合、例えば上の投稿を例として「bar」と「Camp」それぞれのキーワードで検索されてしまい、投稿が埋もれてしまう可能性が沢山ありました。

検索されて広められることを特に重要視しているマーケッターの間では課題でしたね。
そこで、「#barcamp」というハッシュタグを作成し、1つのキーワードとしてまとめることで、「bar」と「Camp」ではなく、「Bar Camp」に関する投稿だけを簡単に見つけることができるようになりました。

今ではTwitterだけではなく、SNSならInstagramでもFacebookでも当たり前のように多くの方に普及し、コミュニティーを広める為にも企業でも活用していますよね。

多くの企業で世間がリアルに何に対して興味を持っているのか、ユーザーの動向や趣向、またトレンドを分析する場合も活用されています。

そうです、そんな偉大なハッシュタグ(#)が、全く別物なのに同じだと間違われているシャープ(♯)


そもそも「ハッシュマーク(#)」とは?

もともとは番号の前に置かれ、それに続く数字が番号であることを示すものです。

一般的なキーボードでは「Shift」+「3」のキーを押すと入力されるのがお馴染みで、見分け方は記号の横線が水平です。

ハッシュマーク(#)は、今ではSNS(InstagramやTwitterやブログなど)の投稿時に検索用キーワードとして広く使われています。

ちなみに日本語では「井桁(いげた)」といいます。

さまざまな呼び方、役割を持つこのハッシュマークですが、その起源は古代ローマ時代まで遡るみたいです。もともと、#記号は、アメリカでは「パウンド(pound)」と呼ばれています。その語源はラテン語で「重さのパウンド」を示す言葉である「Libra Pondo」だそうです。これが「lb(パウンド、日本語読みだとポンド)」と省略され、重さの単位として現代まで使用されています。

ポンドが広く使われるようになった後、「l」と「b」が単位の表記であることを示すために、lとbの上に横棒が入るようになりました。そして、時代とともにその形はどんどん変化していきました。

Wiki: https://ja.wikipedia.org/wiki/ポンド_(質量)

時代がどんどん進むにつれ、記号の意味はここでまた別々に分かれました。ひとつは先ほどの重さの単位のポンド。もうひとつはナンバー記号。

それがのちのち私たちが知っているハッシュタグにまで進化していきました。

シャープ(♯)とは?

シャープ(♯)は変化記号と呼ばれ、音に記号がつくとその音が半音上がります。すなわち音楽の世界で使われる記号ですね。見分け方は記号の横線が斜め上に向かっています。

ちなみに日本語では、「嬰記号(えいきごう)」といいます。

変化記号とは、楽譜を見れば出てくる五線上の幹音の高さを上げたり(高く)下げたり(低く)する記号のことです。
※「幹音」とは、基礎となる音のことで、ピアノでいうと白鍵(はっけん)の出す音

ハッシュマーク(#)とシャープ(♯)似てるようで全くの別物ですよね?

さて、ここでなにか気になりません?

どこかに電話すると自動音声で流れる例のアレ。

「ご希望の番号を押してから、シャープを押してください。ピーー」

なんでここはシャープなの?と思われませんか?

そうです、電話機(スマホ)を見てください。ここまでの説明では、電話にあるアレはシャープではなく、ハッシュマークなんです。

1960年代にプッシュホン電話が開発されてから、電話のキーを押して操作できるサービスが開始されたのですが、開発者たちによってアスタリスク(*)とハッシュマークが加わりました。ただ、呼び方が決まっていなかったそうです。

で、開発者たちがハッシュマークを「octotherp(オクトサープ)」と正式に名称として発表したのですが、言いづらいのか浸透しなかったようです。

やがて紆余曲折を経て、それぞれの国によって呼び方が若干異なっていき、日本ではこの「シャープ」という間違った呼び方がすっかり定着してしまいました。韓国も「シャープ」です。ちなみに、英語圏では「hash key」のほかに「pound key」や「number key」という呼び方が一般的だそうです。


いかがでしたか?

記号ひとつで、世の中を巻き込んで動かす力があるって素晴らしくないですか?

以上、ハッシュマークとシャープの違い、またその歴史のちょこっとまとめでした。

投稿者: リィ
マイスター・ギルドでマーケティング担当。常に新しい事にワクワクしながら、対応しようと日々奮闘中。世の中のために役立つサービスが作りたい!


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