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療育現場からのつぶやき(6)

昨日のこと。

外出しようと出入口に行くと、スタッフとお母さんが話をしている足元で、2歳ぐらいの女の子が大人たちを見上げながら、大きな声で何度も何かを訴え続けていました。
大人たちは会話に夢中です。

こういう場面、珍しくないですよね。

そして、その子はまだことばの音がうまく出せなくて、どれだけ耳をこらして聞いても「松本市」にしか聞こえませんでした。

わかってあげたいけど、言ってることがわからない。
こういうことも、ありますよね。

近づいて、「松本市?(違うよなー💦)」と聞いたら案の定

「ちがう❗️まつもとし❗️❗️」😅

「ごめんね、先生知らないわー」と正直に伝えたら、近くにいた3歳ぐらいのお姉ちゃんから「黒い、まつもとぅし」と、ナイスヒントが💡

そこで妹ちゃんに「ダンゴムシ見つけたの?よかったねー😊」と共感すると、満面の笑顔で「うんっっ🎵」と言って、スッと静かになりました。

見かけてから天使の笑顔まで、トータル30秒ほどです。

まずはとにかく子どもの発信を受け止める

ついつい、大人の都合を優先して「ちょっと待って」や、適当に「うんうん」といった反応をしてしまいがちですが、それがもしかしたら、その子にとって「受け止めてもらえなかった」という、心の傷になるかもしれません。

親に話を聞いてもらえなくて寂しかった小さな頃の私の心が、ちょっぴり疼いた出来事でした。

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