療育現場からのつぶやき(3)
お勉強はそこそこできるけれど、他者理解がとっても苦手なCちゃん。
お気に入りのヘアピンを見せてくれた後、
「うまくできへんねん。留めてくれる?」
と一言。
文字だと伝わらないかもしれないけれど、聞き手の印象としては、かなり命令口調。
彼女のお母さんの口調に、驚くほどそっくりでした。
たぶんCちゃんは経験上、これが依頼の口調だと学習しちゃったんだろうなー、と。
ほんの少しのニュアンスの違い。
その違いで、相手は快くも不快にもなる。
相手の視点に立って想像することが苦手な彼女に、そのことを伝えて理解してもらうのは、非常に難しい💧
そう遠くない将来、彼女が女子特有のコミュニケーションの壁にぶつかるであろうことを思い、胸が苦しくなります。
彼女が自分のことのように相手の気持ちを理解することは、この先も難しいかもしれない。
でもせめて、「そういう言い方をされると先生は悲しいよ」ということを伝え続けた先に、知識としてそのことをわかってくれる日がくればいいな、と願うのでした。
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