【通信芸大生日記#9】「学生料金」の恩恵を積極的に受けよう。
先週末、『ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密』を見に行った。
わたしはハリー・ポッター世代で、小説の第1巻を読んだのが10歳の頃。ハリーたちがホグワーツへの入学を許可する手紙が受け取る年齢と近かったこともあり、あっという間に魔法の世界にハマった。
映画は熱心に見ていなかったのだけれど、小説は新巻が発売されるのを心待ちにした。
大人になってからすっかり映画の虜にもなり今に至る。
言わずもがな、ファンタビも今一番楽しみな映画のひとつだ。
ところで、大人になってから思うのは、美術館や映画館の入場料が高いなあということ。
映画に関しては、子供の頃から友達と見に行って安い値段で見ているせいもあり、
大人になった今、当時の倍近くの金額になっているから余計に「高くなったなあ」と感じる。
映画はともかく、美術館に関心を持つようになった頃には、
「大人」とか「一般」という、高い入場料を払わなくてはいけないと気づき、
「ならやめとくか」と思う人もいるのでは?
もちろんわたしは、見たい展覧会や映画がある限り、
お金を払って見に行く。
その値段が自分にとって妥当と思えないということは、
自分に見合わないもの(背伸びしすぎ)であるという考えも持っている。
とはいえ、今は通信芸大生。
レポートのために美術館に足を運ぶことも少なくない。映画を見て分析するという課題もあった。
また、勉強を進めるほどに関心のある分野も増えていき、あちこちの美術館に行きたくなってくるものだ。
自分の中に眠る好奇心は計り知れないなと思う一方で、お金がもたないなあなんて思っていた。
「学生料金使えるじゃん!」と気づいたのはつい最近のこと。
誰も教えてくれないものだから恥ずかしながらすっかり頭から抜けていた。それ以来、学生として大きな顔をして美術館に足を運んでいる。
最近楽しかったのはこれ。
ボストン美術館所蔵の刀剣と浮世絵が日本に里帰り。
数多くの英雄たちに出会える最高の展示だった。
珍しく図録を買うくらいに、ここ数年で個人的に一番のヒットだった。
図録を抱えてグッズ売店の列に並んでいる人がたくさんいたから、みんな同じ気持ちだったのだと思う。
普段なら行かない展示を見にいこうかなと、少しだけフットワークが軽くなれる魔法の「学生料金」。
昨日読み終わった原田マハさんの『常設展示室』の影響を受けて、美術館にいきたい欲が膨らんでいる。
短編で読みやすく、小説に登場する絵を見たくなる。
自分と重なる部分が少なからずあり、心がギュッと締め付けられる。
もうすぐ大型連休。久しぶりに長いお休みになりそう。
どこへいこうか、何をしようか。はたまた家に篭って作品を作ろうか。
自分らしく、しかし積極的に学生の恩恵を受けつつ行動していきたい。
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