先輩駐妻さんに「老け顔」と言われたのを根に持っている話

ネチネチ系元駐妻の本領発揮シリーズ第1弾

先輩駐妻さんに「老け顔」と言われたのを未だに根に持っている、という話。

駐妻1年生、初めて人間関係が嫌になったこと

もう本当にしょうもない話なんですが、私が駐妻になって初めて
「ここの人間関係嫌だな…」と思ったのは、6歳年上の先輩駐妻さんに
「meiさんは年下に見えない!ずぅっと年上だと思ってた。」と言われたことです。

以下現在まで引きずるモヤモヤを述べていますので、この時点で
「ッカー!!しょーもねーー!!」
と思われた方はぜひブラウザバックしてください。
本当にしょうもないけど、吐き出す場所が欲しいので書きます。

私は別に老け顔ではない

まず言い訳させてください。私はそれまでの人生、そしてそれからの人生でも「年齢相応の見た目」という定評をいただいて生きてきました。得意なのはTPO×世代にマッチしたファッション(嘘)。

私が駐妻なりたての頃は産後すぐ。初めての育児×慣れない海外生活、独身時代のような身の整え方はできていなかったことは否めません。色々ヨレヨレだったんでしょう。
でも当時の私は20代前半、「自分の若さにゴリゴリに無敵感を感じている嫌な小娘」だったし、そんな小娘から見た干支半周年上の人なんておばさん中のおばさん。
それはそれはもうショックで、
以降私はアンチエイジングの鬼になりました。

誰がおばさんだよ

おばさんにおばさん扱いされた事件以来、身なりに気を使うようになり、色んな場で「お洒落」と言われることが増えました。

憎悪から始まった努力だけど良い結果が出ることもあるんだなぁ…。

そういう意味では、あの奥様との出会いも全く意味の無いものではなかったのかも…!

…なんて思うわけないじゃないですか。こちとら聖人じゃないんだよ。

私は本当に性格が悪くて幼稚なので(当時は若かった分余計に)

嫌いなものは嫌いで良いじゃん!原動力になってるし!
そういう人もいるってわかったとはいえ…仲良くしたいわけじゃないし!
小綺麗にすること自体楽しくなったし、憎悪にとらわれて自分の生活壊すほどじゃなきゃ嫌いのままで良いんじゃないの

と、いうくらいには執念深く覚えていて現在に至ります。

悪意をぶつけられてものの見方が変わる

悪意をぶつけられると、それまでまともな人でもちょっと歪むことってありませんか?ぶつけられた瞬間の凹んだボールみたいな。

私は先輩奥様に「年上かと思ったw」と言われるまで、自分の見た目は正直それほど気にしてはいませんでした。
でも、言われて以来ものすごく気にするようになり、そして一周まわって楽しくなってしまいました。



年上の気持ちを慮ってみる

おしゃれが楽しくなってきた頃、「そもそもなんであのおばさんはこんなにピチピチの私をディスるようなことを言ったのだろう?」と不思議に思うようになりました。(暇かよ)

そして家事育児の合間の細切れ時間でちょろっと考えて出した結論は

「あの先輩駐妻さんは、『最年少』じゃなくなるのが嫌だったのかな」

でした。

当時その辺りに住んでいた日本人妻の間では、私や同世代の奥さんが赴任帯同してくるまで、その先輩駐妻さんが最年少だったそう。
それまでずっと年下扱いだったのに、いきなり年下が来たら、面白くなくなるものなのかな、と考えてみました。

いやいや、安直すぎない?
子供か!?

と突っ込みたくなりますね。
でも、日本では到底付き合わないようなヒト(界隈・思考含む)とも
「日本人同士というだけで知り合う・お近づきになる・付き合う」

ことがあるのが、駐妻生活です。

深読みと固い決意


そもそもせまい日本人コミュニティ、新しく赴任してくる駐在員一家のプロフィールなんて、事前に筒抜けなんですよ。
つまり、先輩妻は私が年下だと知っていたはず。
完全に「年下の私を年上扱いしたくてやったのでは」疑惑。

そこまでして年下扱い・若者扱いされたいか…?
でもそういう思考がすでに「妙齢」なのでは…

などと思考がどんどん沼にハマりそうだったので、この辺で相手のことを考えるのをやめました。結局どんなに考えたところで、他人の思考なんぞ100%はわからないし。

ただ、自分がショックだった分、自分は絶対年下にそんなこと言わない!と誓いました。
年下の人が老け顔だろうがしっかりしてようが他に言い方があるはずだし、老け顔の人にそもそもそれを指摘しない。

…ってやっぱり悪意があったんじゃないのか先輩!?と、またイライラしましたが、そのまま距離を置いて無事本帰国しています。

年月はすぎ、私は当時の彼女の年齢を追い越しましたが、
年下の友人知人に「年上かと思ったー」とか言ったことはありません。
彼女の年齢に近づいたら、そういう気持ちがわかるのかな、
と思っていましたが、結局わかりませんでした。

若さに価値を見出す日本人

6歳も年下の女に「老けてる」発言 と
6歳年上の女に年上に見られて腹が立つのはどっちが失礼なんだろう。

まぁどっちも失礼ですよね。

ただ、先方が年齢差による立場の旨味やマウンティングを仕掛けてきたのも、私が屈辱を感じたのも、根底には「年齢が若い方が良い」という共通の価値観があるからこそ。
その後数年アメリカで暮らし、リアルでもネットでも国内外の知人友人が増えてからは「こんなに女性の若さに価値観を見出している文化って異常だな」と考えるようになり、前述の一件も日本人同士ならではのいがみ合いなのかなと思うようになりました。

女性のファッションが年齢や立場によって細かく分けられすぎてるなぁ…とも。
でも日本人のカテゴライズ好きは、そういう思考の人が死に絶える、とか時間をかけたら無くなるかもしれないけれど、ぱっと今すぐ社会全体で変われるものではないですよね。

とりあえず今の状況としては、
・日本人若さとか年齢こだわりすぎ問題
・↑から発生する年齢にまつわるマウンティングやわだかまり
・自称若い人ってだいたいマウンティングとセットだから厄介
みたいなことを頭にいれつつ、自分がかっこ悪い側に堕ちないように生きてくくらいしかできないのでしょうか…

ずいぶん長くなってしまいましたが、最終的に何が言いたかったのかっていうと

干支半周年上の先輩駐妻に「年上だった」と思われて嫌だった気持ちは
駐妻じゃなくなっても覚えてるくらい強烈。

ということです。しょうもない。



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