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夫の会社の噂話と日本人妻色々

駐妻になってから意外と多いな、と思ったのが
「自分たちのところよりも人間関係や格差が激しいところを挙げて『怖いね~』と言う人」
話している側の意図としてはただの噂話だったのかもしれないが、ひねくれた私が聞いていて抱いたのは
「そんな怖いところに比べたら自分たちはマシ」って思いたい心がちょっとあるんじゃないか?
という猜疑心。

うちの(夫の)会社の噂話を聞いてしまった

アメリカ生活にもなじんて来たある日、普段行かない遠くの公園へ行くと、日本人のママさんグループがいた。
私はぼっち。特に顔見知りでも無いし、日本人らしい恰好もしていなかったので、輪に加わることはもちろん無い。
そのうち、1人の奥様が「とある会社」の裏事情やら奥様会のお話を披露し始めた。

全く知らない方々だが、英語の環境下で聞こえる母国語会話は、想像以上にスッ…と耳に入ってくるものである。

奥様が語るには、「その会社は職種間で格差があり、当然その配偶者の駐妻の間にも格差がある」「子会社や出向の人はもっと立場が云々」

奥様方の旦那さん達はその会社に勤務しているわけではないようだが、なかなか盛り上がっていた。


「おや、もしかしなくてもうちの夫の勤務先だぞ??」

勤務先特有の業務や職種、出向の辺りでまさか…と思っていたが、最終的に社名が出てきたので確信した。うちの夫の勤務先です。

別の家庭なのに、仕事内容をよくご存じですね~といった具合だったが、「格差」に関してはかなり妄想が入っていてこちらがびっくり

最後は「社内に格差がありそうで怖い。奥さんにもカーストがありそうで怖い」と夫の会社の話は終わったのだが、耳に入った当社社員の妻としては「〇〇社の者の妻というだけでそう見られるのか」と少しムカついたのを今でも覚えている。

ドキドキ妄想

奥様方の噂話に聞き耳を立てながら
「もし今ここで、
『おや!?うちの(夫の)会社の話ですか!?!?
こんにちは!!〇〇社員の妻です』

と混ざっていったらどうなるんだろう」
と妄想してはドキドキしていた。私も相当気持ちが悪い。

○○妻各種

私の気持ち悪さはさておき、これと似たようなケースで、よくリアルでの会話でもネットの投稿でも

研妻(研究者の妻)や留学妻(社会人留学生の妻)が
「駐妻怖い。人間関係大変そう」と言うの
をよく見聞きした。

ここからは私個人の考えだが、格差や人間関係の面倒くささを生み出すものは、「駐在だから」「留学だから」というよりも派遣させた所属元によると思う。
・所属先から得られるアメリカ生活のサポート
・所属先に起因する義務や人間関係
他色々。駐在だから厚遇だとか、その反対とかは必ずしも当てはめられないと強く主張していきたい。

留学や研究の家庭から「駐在は待遇良いんでしょう」と言われることもあったが、冷静に話してみると、あちらの方がずっと待遇良いことが発覚…なんてこともしょっちゅう。
上下関係だって、そんなんその時の「上の人」次第。
「駐妻の方が大変そう」と言っておきながら、留学や研究者同士の方が上下関係や格差を意識しているのもよく見かけた。


結局、みんなどこかで「あっちの方が大変だから、うちはまだマシ」って思わないとやってられない部分があるのだろう。

「大きな主語の話題は話半分で聞こう」
海外生活中の日本人同士の付き合いで、駐在家庭以外の人と話した時によく思っていたことだった。

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