「絶対は絶対にない」事業推進部 R・Y
その人が大切にしている言葉を知ることで、その人の考え方や生き方に、もっと触れられるかもしれない。「あ、もっと知りたい」そう思う、きっかけになるかもしれない。
そんな想いで始めた、名優で働く人が大切にしている言葉についてインタビューする「a motto(ア モット)」。
第27回は、事業推進部で働くR・Yの a motto です。
(優一)
大切にしている言葉を教えてください。
(R・Y)
好きな言葉はたくさんあるんですけど、逆に絶対に言わないようにしている言葉があって。
「それ、誰から聞いたの?」
この言葉が、本当に大っ嫌いなんです(笑)。
この言葉って、なんか全方位的に攻撃的だなって思うんです。まず、言葉を発した人は、その仕事のやり方に対しての非難を込めているじゃないですか。
そして聞かれた人は、なんかこう、踏み絵じゃないですけど。そのやり方を教えてくれた人のことを、言うかどうか。う~んってなるじゃないですか。
教えてくれた人も、別にはめようと思ってそのやり方を教えたわけじゃないのに。そういう風に言われてしまうのは、嫌ですよね。だから私は、絶対に使わないようにしています。
(優一)
何か具体的なエピソードってありますか?
(R・Y)
別のお仕事で、品出しをすることがあって。高校生で、初めて入ったアルバイトの子とその作業をしていたんですけど。その子が、品物を直接床において、品出しをしていたんですね。
(優一)
おぉ。。。それを見て「誰に習ったの?」と聞きたくなっちゃった?
(R・Y)
いや、私はならないんです。そういう風に言うのはやめようと決めているので。
その高校生に品出しを教えた人は、まさか商品を直接床に置くとは思っていなくて、言わなかったんだと思うんです。常識的に考えて、床には置かないだろうって。
だから、その教えてくれた人の背景も汲み取ったうえで、高校生の子と接したいなって。常識的なことだからわかるだろうって思ったかもしれないけど、初めてだから、もしかしたらわからなかったのかもしれない。
(優一)
なるほどね。好きな言葉のお話しも聞きたいです。
(R・Y)
「絶対は絶対にない」この言葉も好きです。
何事も100%はない。絶対大丈夫と思った時点で、ダメになる可能性があるよ、みたいな。
「諦めなければ絶対なんとかなる」みたいな意味もあると思うんですけど、私は調子に乗ったら危ないよって、自分を律する意味で使っています。
私、調子に乗った時に失敗しやすいんです。詰めが甘い。だから、自分でやってることに対しては、もう全てを疑ってかかります(笑)。
(優一)
それ大変じゃないですか?(笑)
(R・Y)
前に、ぼーっとしながら家の鍵をかけて、そのまま出発して。かけてないかもしれない、でも大丈夫か、かけてるよなって。いざ帰宅したら、結局かけていなかったことがあって(笑)。
それ以来、鍵をかけて自転車に乗る直前に、もう一回見るようにしています。
仕事だと、最近経理のお仕事を少しずつ任せてもらえるようになったんです。新しい仕事は、すごく楽しくて。毎週木曜日が、義理の父のリハビリの付き添いの日なんですけど。その待ち時間に、簿記の勉強をしているんです。
仕訳の作業って、入力する時は絶対大丈夫だと思いながら入力しているのに、なぜか右と左が合わないことがある。
もし合わなかったら、何が間違っているのか探す出すしかないんですね。そうならないように、入力する時から「絶対大丈夫」と思わないようにしています。
(優一)
私も大学生の時、単位取るために簿記受けたのでわかります。あの右と左が合わなかった時の絶望といったら、ないですよね。自宅で勉強してた時は、まさに発狂していました(笑)。
(書き手:優一)
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